8月14~15日、「JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦」第14節が行われた。
8月15日に雨のなか行われた、駒澤大学と流通経済大学の試合は、前半11分に左サイドからのクロスボールのこぼれ球を、ゴール左側で収めた荒木駿太が中に持ち込んで右足を振り抜いて、駒澤大学が先制。しかし、駒澤大学は前半34分の得点機会阻止による退場処分で、残り時間を10人で戦うことになる。
流通経済大学は後半18分、安居海渡の左サイドからのクロスを家泉怜依がヘディングで決めて同点とし、後半33分には右サイドからボールを受けた菊地泰智が中に運んで左足でゴールを奪い、逆転する。
駒澤大学は後半アディショナルタイムにハンドの判定でPKを獲得し、そのPKを土信田悠生が決めて、同点に追いつく。試合は2-2の引き分けに終わった。
試合後、駒澤大学・深井正樹コーチは、「今週一週間、ずっと言い続けたのは、人の心を動かせるような試合をしようということ。今日の試合は引き分けだったが、10人になったなかでも、追いついた。学生たちは勝つために最後まで必死に戦ってくれたので、きっと人の心を動かせたのではないかと思う」と評価した。
さらに、「こういう戦いをずっとしていければ、優勝争いにかかわって行けると思う」と続け、「10人だろうがなんだろうが、そこを勝ちにできるような、そこでもうひと踏ん張りできるようなところまでいってもらいたい」と期待を込めた。
一方の、流通経済大学・中野雄二監督は、「相手は10人だったわけだから、もっとしっかりボールを動かせば良かったんじゃないかと思う」と試合を振り返りながらも、「僕のなかでは、今日会場に来た駒澤の選手たちがグラウンドの水たまりの整備を一生懸命手伝ってくれた。試合があるから作業をしないでいいと言ったが、試合に出る選手たちも一生懸命グラウンドの整備をしてくれた」と説明し、「自分のチームのことを考えるとあれだけど、学生らしくて、大学サッカーにとってはお互い勝ち点1ずつの引き分けで良かったと思う」と語った。
第14節の結果は以下の通り。
【1部リーグ】
駒澤大学 2-2 流通経済大学
【2部リーグ】
東京学芸大学 1-0 東海大学
(文=玉 昌浩)
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