東京五輪の男子走り高跳びで4位を記録したウ・サンヒョク(25・国軍体育部隊)が、近いうちに休暇を取得する見通しだ。
惜しくもメダルを逃した兵役中の“兵士”ウ・サンヒョクは、除隊ではなく休暇をもらうとのことだ。
8月10日、軍関係者によると、国軍体育部隊は関連規定に基づいてウ・サンヒョクに対して、休暇などの賞案を検討していることがわかった。指揮官は軍人の地位と服務に関する基本法施行令第13条(特別休暇)に基き、褒賞休暇を与えることができる。ただ具体的な休暇日数などは、まだ決まっていないと軍関係者は伝えた。
ウ・サンヒョクは東京五輪の男子走り高跳び決勝で、2m35cmを越えて4位となった。ウ・サンヒョクが残した成績は、韓国陸上トラックとフィールド合わせて最高成績だ。特に彼が打ち立てた記録は、韓国走り高跳びの新記録だ。
ウ・サンヒョクは大会中、結果を問わず終始ファイトあふれる姿と明るい表情で、深い印象を残した。
もし3位に入り、メダルを獲得していれば、すぐに兵役特例対象者となり除隊できたが、彼は除隊に関してはまったく残念がっていなかった。むしろ「軍隊で学んだことが多い」と、ためらうことなく答えるほどだった。
軍関係者は、「ウ・サンヒョクは(8月3日に)アメリカでワクチンを打ったので、日本から帰国した後、防疫指針に基づいて2週間が隔離中」とし、「隔離が解除された後、褒賞の措置も行われるものとみられる」と説明しした。
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なお軍人の身分で、今回の東京五輪に出場した選手とコーチ陣は、ウ・サンヒョクをはじめ、射撃のキム・モセ(一等兵)とペ・サンヒ(中士)、サッカーのパク・ジス(一等兵)、ラグビーのソ・チョンオ監督(専門軍務経歴官)の計5人。いずれも国軍体育部隊所属で、部隊側はウ・サンヒョク以外に対する褒賞案も検討している。
メダルは獲得できなかったが、韓国の代表に選ばれ、実際に試合を行うまでの全過程に込められた選手たちの苦労を励ます必要があるとの判断からだ。ただ、大会成績などに応じて選手ごとに褒賞の内容が異なる可能性があるとも伝えられた。
これとは別に軍関係者は、国防部ソ・ウク長官が5人全員に祝電と贈り物を送り、激励したとも伝えた。
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