韓国で、東京五輪を終えて帰国した選手に向けたラブコールが殺到している。
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アーチェリーのアン・サン(20)とキム・ジェドク(17)にはじまり、競泳のファン・ソンウ(18)、走り高跳びのウ・サンヒョク(25)、フェンシング男子サーブル団体のキム・ジョンファン(37)、ク・ボンギル(32)、オ・サンウク(24)、キム・ジュンホ(27)まで。
さらには、体操女子で韓国勢初の銅メダルを獲得したヨ・ソジョン(19)や、卓球女子の“神童”シン・ユビン(17)など、多くのオリンピアンに向けた熾烈な“出演オファー争い”が繰り広げられている。
新型コロナウイルスの感染拡大で国全体が疲弊しているなか、東京五輪で見せた選手たちの汗と情熱が国民を盛り上げた。そして、今大会を通じて多くの“新星”が登場しただけに、選手たちの裏話にも関心が集まっている。
フェンシング男子サーブル団体で金メダルを獲得した“F4”ことキム・ジョンファン、ク・ボンギル、オ・サンウク、キム・ジュンホは、8月5日にJTBCバラエティ『知ってるお兄さん』の収録に参加した。放送は来る14日に行われる予定だという。
彼らは去る3日にも、KBS 2『社長の耳はロバの耳』の収録に参加。収録分は8日午後5時に放送される。それだけでなく、SBSバラエティ『チプサブイルチェ』への出演も決まっていて、15日午後6時にフェンシング4選手の出演回が公開される予定だ。
放送関係者は、オリンピックスターの引き止めに忙しく動き回っている。
特に、アーチェリー混合団体と女子団体、そして女子個人で金メダルを獲得して“3冠”を達成したアン・サンと、「ファイティン!」と力強く叫ぶ姿から“赤ちゃんトラ”や“ファイティン座”などの愛称が付けられたキム・ジェドクへのラブコールが熱い。
アン・サンは2日に韓国に入国した後、4日にKBS 1「KBSニュース9」にアーチェリー男子団体金メダリストのオ・ジンヒョク(39)と出演。同じ日にSBS「8ニュース」に出演すると、「多くの方々が私を好きでいてくれてとても不思議だ」と心境を明かした。
韓国アーチェリー協会によると、アン・サンには各放送局を中心に約15の番組から出演オファーが届いたという。キム・ジェドクにも、アン・サンとともに“アーチェリー姉弟”としてオファーが殺到したようだ。
だが、キム・ジェドクは現在自主隔離中であり、来る9月19日にスタートするアーチェリー世界選手権への準備を進めるため、テレビ出演は容易ではないという。
このほか、メダル獲得こそ逃したものの、お茶の間に熱い情熱と深い余韻を残した上位選手たちのテレビ出演も有力視されている。
韓国卓球女子の“神童”シン・ユビン、競泳男子200メートル自由形で韓国新記録、100まーとる自由形でアジア新記録を塗り替えたファン・ソンウ、走り高跳びで韓国勢25年ぶりに決勝進出し、韓国新記録を更新したウ・サンヒョクなどがその人だ。
とある放送関係者は、「今回のオリンピックで頭角を現した選手たちを中心に、番組へのラブコールが相次いでいる。メダルではなくても、深い感動を与えた選手を中心に多くの話が行き交っている」と伝えた。
加えて、韓国では東京五輪における10代選手の活躍を受け、“オリンピックの世代交代”が話題の一つとなっている。
前述のファン・ソンウやシン・ユビンのみならず、キム・ジェドクやヨ・ソジョンなど“MZ世代(1980~2000年代初頭生まれのミレニアル世代と1990年代中盤~2000年代生まれのZ世代を合わせた言葉)”のスター選手の活躍は目を見張るものだった。
彼らはMZ世代のスターらしく、SNSを通じてファンとのコミュニケーションを活発に行う姿を見せるなど、さらに大きな反響を呼んだ。
なかでも、アン・サンは今月1日にチャットルーム「アン・サンの孤独部屋(特定のテーマでメッセージなしに写真だけでコミュニケーションするチャットルーム)」にサプライズ登場し、自身の写真を投稿してファンを驚かせた。
また、ファン・ソンウは200メートル自由形決勝を終えた後、「多くの方々が応援して下さり、幸せに泳ぐことができた」と感謝の言葉を書き込んだ。女子バレーボールで韓国を準決勝進出に導いたキム・ヨンギョン(33)も、日本現地からSNSを通じてファンと活発にコミュニケーションを取っている。
とある放送関係者は、「自身を表現することにはばからないMZ世代のオリンピックの主役たちが番組に出ることで、より楽しく面白い話ができるものと期待される。受賞の感想やオリンピックの裏話などを中心に収録が行われる予定だ」と述べた。
また別の関係者は、「収録日程がすでに決まっている番組も多く、まもなくオリンピックも終了するため、番組のスケジュールを調整することも問題だ。協会を通じて出演交渉を行っているため、まだ決まっていない部分も多い」と話した。
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