今回の東京五輪で球技としては初の日韓戦となった女子ハンドボールで、韓国が日本を下した。
カン・ジェウォン監督が指揮する女子ハンドボール韓国代表は7月29日、国立代々木競技場で行われたハンドボール女子予選ラウンド・グループAの第3戦で日本と対戦し、27-24で勝利した。リュ・ウンヒが9得点、イ・ミギョンが4得点で勝利を牽引した。
先立ってノルウェー、オランダに相次いで敗れた韓国は、大会初勝利(1勝2敗)を記録した。東京五輪のハンドボールは、6チームずつ2組に分かれてグループ別リーグを行う。各組上位4カ国が8強トーナメントに進出する。韓国はノルウェー、オランダ、日本、モンテネグロ、アンゴラと同じグループAに入っている。
“2強”とされるノルウェーとオランダを除き、残りの4カ国が2枚のベスト8入りのチケットを争っている構図だ。韓国は、モンテネグロを下した日本と1勝2敗で同率となった。
日韓戦は前半2分12秒、韓国の左サイドバック、シム・ヘインの先制ゴールで幕を上げた。その後、一進一退が続き、日本も譲らなかった。以前と違ってフィジカルでも押されず、佐々木春乃、近藤万春の連続ゴールで反撃した。
韓国もいくつかのチャンスをつかんだが、欧州組である“ノルウェー混血系GK”の亀谷さくらのセーブに防がれた。むしろ日本のサイド攻撃が生き、得点を積んだ。
しかし韓国は看板スターであるリュ・ウンヒが巧妙に日本の守備陣を揺らし、チョン・ユラがペナルティシュートを軽く成功させながら、9-6でリードした。日本の守備のタイミングを崩すピボットプレーも生きた。前半終盤にはセンターバックのカン・ミンギョンが中央とサイドから均等に得点。日本も鋭く追いかけたが、前半を12-11でリードしたまま終えた。
後半に入ると韓国は、さらに速いテンポで、日本を攻略。リュ・ウンヒはもちろん、イ・ミギョンが得点に加勢し、18-14と点差を広げた。4点差のリードを維持した韓国は後半15分4秒、イ・ミギョンの巧妙なバウンドシュートが決まり、勢いに乗った。またGKチュ・ヒは、横嶋彩の決定的なシュートを好セーブしたりした。
韓国は後半終盤、日本に2点差まで追い上げられたが、後半26分51秒、リュ・ウンヒの球速87キロの強烈なシュートが決まり、26-23の3点差に戻した。以降は日本の猛攻を防ぎながら、27-24で今大会初勝利を手にした。
韓国は7月31日、モンテネグロと対戦する。
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