オリンピック初出場の7人制ラグビー韓国代表、東京五輪で“偉大な挑戦”へ「国内普及のきっかけに」

史上初めてオリンピックに出場する7人制ラグビー韓国代表が、偉大な挑戦を始める。

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7人制ラグビー韓国代表は、去る2019年11月に自国で行われた東京五輪アジア最終予選で優勝。韓国ラグビー史上初となるオリンピック出場権を獲得した。

韓国国内においてラグビーは“非認知”スポーツとされる。ラグビーというスポーツ自体が、大衆の認識の中で定着できずにいる状況だ。それだけに競技の活性化もままならず、オリンピック出場は夢にも考えられないことだった。

しかし、今回はアジアの強豪である日本が開催国枠で本大会出場を決めたこともあり、韓国がアジア代表の資格でオリンピックに出場できることになった。

(写真提供=韓国ラグビー協会)7月20日、出国直前の7人制ラグビー韓国代表

オリンピック出場は「記念碑的な歴史」

出場そのものが奇跡といっても過言ではない。そのため、メダル獲得や上位進出など好成績を期待することは「現実的に見て無理がある」という声もある。

韓国は今年6月に米ロサンゼルスで行われた国際大会「Quest for Gold ラグビーセブンズ」で6戦全敗。アメリカ、アルゼンチン、イギリスらとの対戦で1勝も挙げられなかった。オリンピックで同プールに入ったアルゼンチンには2試合通じて1点も得られぬまま敗れた。世界の壁を感じた舞台だった。

韓国はオリンピックでニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンと同じプールAに入った。世界ランキングではニュージーランドが2位、オーストラリアが同6位、アルゼンチンが7位。31位の韓国としては、1勝を期待することも難しいプールに入ったとも言える。

もっとも、結果とは別に、オリンピックという舞台に挑むことだけでも、韓国ラグビー界にとっては記念碑的な歴史が刻まれる。

韓国ラグビー協会は今年、新たにチェ・ユン会長が就任して以降、全面的な支援を打ち出してオリンピックの準備を進めてきた。

単に結果を出すための過程ではない。オリンピックのような注目される舞台で代表チームが世界と戦える競争力を見せられれば、ラグビーが大衆的関心を得て国内での発展につながるという狙いがある。新型コロナウイルス感染症の影響で他国では準備段階に錯誤が発生したが、韓国はこの6カ月間を充実に過ごしながら組織力を高めてきた。

韓国を率いるソ・チョンオ監督は「今回の東京五輪のために、チェ・ユン会長をはじめとする協会役員が一丸となって支援を惜しまず、選手たちもいつになく覚悟を新たにしている」とし、「一生懸命トレーニングを行ってきただけに、最善を尽くして良い結果を生み出していきたい」と意気込んだ。

ソ・チョンオ監督(写真は2019年11月)

韓国は来る26日午前10時にニュージーランドとの初戦を行った後、同日午後6時にオーストラリアと対戦。翌27日午前10時にアルゼンチンとのプール最終戦を行う。

東京五輪の7人制ラグビーでは、プールA~Cの各1~2位6チームと、3位のうち成績上位の2チームが決勝トーナメントに進出。そのほかは9~12位決定戦に回る。

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