“いじめ問題”で美人双子が抜けた女子バレー韓国代表…キム・ヨンギョンの「最後の五輪」に注目

韓国バレーボールの“女帝”キム・ヨンギョンが最後のオリンピックを迎える。最初の相手から侮れない。

女子バレー韓国代表のキム・ヨンギョンは1988年生まれで、今年33歳だ。スポーツ選手としては晩年に入ったベテランといえるだろう。3年後の次のオリンピックを約束することは難しく、実質的に今回の東京五輪がキム・ヨンギョンを見ることができる最後のオリンピックとなる可能性が高い。

それだけに、キム・ヨンギョンの覚悟は格別だ。昨シーズン、年俸を大きく削減して韓国Vリーグに復帰したのも、オリンピックで活躍するためだった。Vリーグを通じてコンディションを戻し、オリンピックのメダルに挑戦するという構想だった。前所属チームである興国生命スパイダーズで紆余曲折があり、最終的には中国に向かうことになったが、オリンピックに対するキム・ヨンギョンの心構えはこれまで以上に切実だ。

双子が抜けた穴を埋められるか

キム・ヨンギョン

問題は韓国代表チームの戦力だ。女子バレー韓国代表は、最近イタリアで行われたバレーボールネーションズリーグ(VNL)で結果を残せなかった。3勝12敗で、16チーム中15位の成績に終わった。

主力レフトのイ・ジェヨンと、セッターのイ・ダヨンの美人双子が“いじめ問題”で抜けた空白が影響した。ステファノ・ラバリニ監督は様々な方法で2人の空白を埋めようと努めたが、VNLでは不十分だった。

【写真】“いじめ騒動”の韓国女子バレー美人姉妹、海外で選手続行はアリ?

何よりもオリンピックのグループリーグで対戦する日本とブラジル、ドミニカ共和国に完敗したことは不安を与える。3チームとの直接対決で韓国は1セットも奪うことができず、ストレート負けを喫した。

7月25日に対戦する最初の相手、ブラジルはVNLで準優勝を占めた。決勝でアメリカに接戦の末に敗れており、今回のオリンピックでも強力な優勝候補だ。

韓国はブラジルとの歴代対戦成績でも、12勝39敗と大きくリードされている。韓国にとって厳しい相手であることは間違いない。

ブラジルを相手に、どれだけまともな姿を見せられるかによって、今回のオリンピックの運命が決まると思われる。たとえ敗れても、VNL当時よりも良い競技力でブラジルを苦しめることができれば、代表チームは自信を持って残りの試合に臨むことができる。

4強に上がった2012年も、韓国は初戦の日本戦で勝利して勢いに乗った。初戦は大会全体の雰囲気を左右するだけに、善戦が必要だ。そうなるとキム・ヨンギョンの活躍が求められる。実力と経験を兼ね備えたキム・ヨンギョンが、チームの中心だからだ。VNLでプレーしていないキム・ヒジン、キム・スジらもキム・ヨンギョンと呼吸を合わせることで、チームに勢いをもたらすことができる。

女子バレーは、各グループの6チームのうち、1~4位が8強トーナメントに進出することができる。ケニア、セルビア、ドミニカ共和国の3チームのうち、2チームだけを制すれば8強進出が可能となる。初戦から注目したい。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集