東京五輪に出場するU-24韓国代表が、開幕を目前にした現時点でオーバーエイジに不安を抱えている。
キム・ハクボム監督率いるU-24韓国代表は、去る7月13日に行われたU-24アルゼンチン代表との国際親善試合を2-2のドローで終えた。
2度のビハインドを追いついたことで強豪アルゼンチン相手に戦える自信を得たが、一方で不安も浮かび上がった。
オーバーエイジ枠のFWファン・ウィジョ(28、ボルドー)、FWクォン・チャンフン(27、水原三星ブルーウィングス)、DFキム・ミンジェ(24、北京国安)が、これといった存在感を見せられなかったことだ。
この日、キム監督はセンターバックのコンビにDFチョン・テウク(24)、DFキム・ジェウ(23)の大邱(テグ)FC所属選手2人を起用した。
しかし、2人はパスミスはもちろん、まともなクリアリングもできない不安定さアルゼンチンに攻撃のチャンスを与えてしまった。韓国としてはキム・ミンジェの重要さを認識できる試合だったが、彼はこの試合でベンチ外となっていた。
今夏の欧州移籍が噂されているキム・ミンジェは現在、強化試合だけでなく、東京五輪に出場できるかさえも不透明な状況だ。本大会に出場するためには、現所属の北京国安から許可をもらうか、移籍先のクラブと議論を交わす必要がある。
ただ、クラブ側から許可がもらうことは容易ではないとみられる。実際、グループステージ初戦のニュージーランド戦(7月22日)を1週間後に控えた現時点ですら、何の決定も出ていないからだ。
キム監督はアルゼンチン戦後、「キム・ミンジェ招集のために協会などが最善の努力を尽くしている」とし、「(ベンチから外れたことも)似たような理由だ」と言及を避けている。
仮にキム・ミンジェの招集が拒否された場合、代替選手はA代表にも選ばれているDFパク・ジス(26、金泉尚武)が有力だ。ただ、開幕直前の合流となれば連携面が不安になるしかない。このため、キム監督は一日も早く決断を下す必要がある。
ファン・ウィジョとクォン・チャンフンは、アルゼンチン戦で後半13分から同時にピッチに投入されたものの、コンディションは100%ではなかった。
クォン・チャンフンは瞬間的な突破を数回披露したが、試合の流れを変えるほどの活躍は見せられず。ファン・ウィジョは特に、強行日程によって身体が重いように見えた。彼は2列目の選手とパスのタイミングが合わず、1回のシュートも試みることができなかった。
こうした状況は、6月時点でメンバーを確定し、今月12日のU-24ホンジュラス代表との国際親善試合で精鋭のメンバーを送り出したU-24日本代表と対照的とも言える。日本はMF遠藤航(28、シュトゥットガルト)、DF酒井宏樹(31、浦和レッズ)、そしてキャプテンを務めるDF吉田麻也(32、サンプドリア)が、チーム内で絶対的な存在感を放っている。
いつにも増して大きなリスクを抱いたまま東京への出発を控えるU-24韓国代表。目標とするメダル圏内、銅メダル以上を達成するにはオーバーエイジの活躍が不可欠だろう。開幕が刻一刻と迫るなか、キム監督の悩みは深まるばかりだ。
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