「お互いに“頑張ろう”と励まし合っている」
女子バレー韓国代表キャプテンのキム・ヨンギョンが、東京五輪の韓国選手団主将と旗手に選ばれた。来る7月23日に東京オリンピックスタジアムで行われる開会式では、キム・ヨンギョンが韓国国旗を持って入場する。
8日、ソウル松坡(ソンパ)区のオリンピック公園内にあるオリンピックホールで、東京五輪韓国選手団の結団式が行われた。
結団式後、メディアの取材に応じたキム・ヨンギョンは「(選手団主将かつ開会式の旗手として)栄光の舞台に立つことができて感謝している。重大な責任感を感じている」とし、「バレーボールだけでなく、すべての種目の選手の手本となれるよう、率先垂範していきたい」と語った。
日本やトルコ、中国でプレー経験のあるキム・ヨンギョンは、韓国国内のみならず世界の選手にとっても馴染みの深いワールドスターだ。彼女にとって東京五輪は自身最後のオリンピックになるかもしれないだけに、いつになく臨む思いは切実だろう。
キム・ヨンギョンに率いられた女子バレー韓国代表は、2012年ロンドン五輪では3位決定戦で日本に敗れ4位。前回の2016年リオ五輪では準々決勝でオランダに敗れた。そして今回、3度目の挑戦を控えている。
オリンピック女子バレー競技の歴史で、韓国が表彰台に上がったのは銅メダルを獲得した1976年モントリオール五輪のみ。キム・ヨンギョンの全盛期最後とも言える東京五輪で、韓国女子バレー史上2つ目のメダルを獲得できるかが関心事だ。キム・ヨンギョンは「まだメダルのことを話す時期ではない。落ち着いて1試合1試合で最善を尽くしたい」と述べた。
世界ランキング14位の韓国は、25日のブラジル(同3位)との初戦を皮切りに、27日にケニア(24位)、29日にドミニカ共和国(6位)、31日に日本(5位)、8月2日にセルビア(13位)と予選ラウンドプールAを戦う。今大会では、プールB含めた各組1~4位の計8カ国が準々決勝に進出し、クロストーナメントでメダルを争う。
女子バレー韓国代表は、学生時代のいじめ発覚でイ・ジェヨン(24)、イ・ダヨン(24)の双子姉妹が抜けたことで戦力が大幅に弱体化したと評されている。それだけに、エースのキム・ヨンギョンにかかる負担はより大きいはずだ。
ただ、キム・ヨンギョンはこうした状況と関連した質問について「お互いに“頑張ろう”と励ましている」とし、「東京に長くとどまりたい。良いニュースを継続して伝えたい」と伝えた。
そして、「バレーボールだけでなく、ほかの種目も一生懸命準備をしている。応援をお願いしたい」と、東京五輪に臨む韓国選手団の主将として声を高めた。
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