6月26～27日、「JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦」第11節が行われた。
19日に行われた、順天堂大学と駒澤大学の試合は、スコアレスドローに終わった。
試合後、順天堂大学・堀池巧監督は、「1カ月で7試合。選手はきつかったと思う。勝ち点はこの3試合で3しか取れなかったが、実りある1カ月間だったということは間違いない」とし、「こういう厳しいゲームをやることで、いろいろな気づきがある。明治はいつも厳しい状況におかれても、何をやったらそこまでたどり着けるかということを良くわかっているから、一人ひとりが妥協しないと思う。自分たちもその域に早く行きたい」とコメントした。
続けて、明治大学と早稲田大学の試合が行われた。試合は前半15分、藤原悠汰のゴールで明治大学が先制。後半19分には、明治大学・佐藤恵允のランニングが相手のミスを誘い、「決めるだけ」だったという田中克幸が落ち着いて決めて追加点。後半34分にはセットプレーから佐藤恵允がダメ押し。試合は3-0で明治大学が勝利を収めた。
試合後、明治大学・栗田大輔監督は前期11節を終え、19日時点で首位に立ったことについて、「そこには正直こだわっていない」とし、「前期を振り返ると桐蔭戦と順大戦を合わせて、勝ち点4を落としたのが悔しい。駒澤さんと法政さんにもやられているので、その反省点のほうが頭に残る前期だった」と総括した。
さらに、「後期もっともっとチームとしても個人としても鍛えないと、足元をすくわれると思う」と引き締めた。
一方の早稲田大学・外池大亮監督は、前期最終節が「リーグのなかで力のある明治さんだったので、そこに対して我々が前期にやってきたもの、自分たちのスタイル、自分たちの形を、しっかり出そうということで、日頃から大事にしているものを再認識して」臨んだという。
それは、「“謙虚に、愚直に、泥臭く”というところと、“走る、戦う”というサッカーのベースのところ」であり、「特に“戦う”というのは自分自身に負けない戦い。現実として、明治さんは中1週間空いての試合だったが、我々は中2日、中2日での試合だったので、そういったなかで自分自身に負けない戦いを、しっかりやっていこうというところが今日のテーマだった」と話した。
試合については、「失点の仕方がミスからであったということもあったが、そこに対しては、ミス自体の問題というよりは、そのこと自体を空気として作らないような、そういう集中力や、全体のつながりみたいなものが欠けていた」と課題を挙げ、「逆に言うと明治さんは、明治さんとしてのチーム状況が、なかなか上手くいってないなかでも、そこのベースの部分をしっかり修正してきた。“明治らしさ”みたいなものを改めて感じさせられたし、そこの差が出てしまった試合だと思う」と述べた。
27日には、東京国際大学と立教大学の試合が行われた。試合は前半29分に落合陸がゴール前でボールを奪って得点し、東京国際大学が先制するも、立教大学は後半25分に立川将吾がPKを決めて同点とする。
しかし、東京国際大学は後半31分に右サイドで師岡柊生がボールを収めて、須田千聖を経由し中央の熊坂光希にボールを回す。そのボールを熊坂光希が左サイドの有水亮にワンタッチでつなぎ、有水亮が右足にコントロールしてゴールを決め、試合は2-1で東京国際大学が勝利を収め、2部リーグを前期首位で折り返した。
試合後、東京国際大学・前田秀樹監督は「中2日、中3日での連戦だったので、今日はかなりきついだろうと思ったが、今までやってこられたので、メンバーも変えずにどこまでやれるか」と3連戦同じメンバーで試合に臨んだという。
1点目は、「落合陸が前から追いかけて点が取れたし、最終ラインが良く頑張っている。うちが勝てている要因は守備のところにある」と説明。
特に「師岡柊生が、あれだけキープしてくれると後ろは楽になる。彼のいるいないでは全然違ってくるだろう。2点目も師岡柊生のキープから横につなぎ、熊坂光希が速いボールで有水亮に通した。そういうパターンが出てきた」と評価した。
第11節の結果は以下の通り。
【1部リーグ】
順天堂大学 0-0 駒澤大学
明治大学 3-0 早稲田大学
慶應義塾大学 1-2 筑波大学
法政大学 1-2 桐蔭横浜大学
【2部リーグ】
専修大学 2-0 中央大学
神奈川大学 0-1 東海大学
日本大学 1-1 東京学芸大学
関東学院大学 1-1 日本体育大学
産業能率大学 0-0 東洋大学
東京国際大学 2-1 立教大学
（文＝玉 昌浩）
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