かつて川崎フロンターレ、ジェフユナイテッド市原・千葉、ツエーゲン金沢、ロアッソ熊本に在籍したFW安柄俊(アン・ビョンジュン、31)が、プロ初のハットトリックを達成した。
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釜山(プサン)アイパークに所属する安柄俊は6月13日、アウェーの安山(アンサン)ワースタジアムで行われた韓国Kリーグ2(2部)第16節の安山グリナース戦でキャプテンマークを巻いて先発出場。
すると前半3分、安柄俊は後方からのロングパスを右足で絶妙にトラップし、そのまま右足を振りぬいて先制点をマーク。その後、同42分に安山の日本人MF磐瀬剛(25)に同点弾を許すも、後半30分にPKを成功させて再びリードを奪った。
しかし、釜山は後半ロスタイム5分に安山にPKを与えてしまい、またしても2-2の同点に追いつかれてしまう。
ただ、再開のキックオフから1分後のロスタイム7分、安柄俊はDFファン・ジュンホ(23)のパスでペナルティエリア内に侵入すると、最後は左足で放ったシュートをゴールネットに突き刺し、劇的な勝ち越し弾を決めた。直後、試合終了の笛が鳴り、釜山が3-2で勝利を収めた。
この試合でプロ初のハットトリックを達成した安柄俊は、クラブを通じて「フォワードとして一度はハットトリックを達成したいと思っていた。だが、ハットトリックは運も必要であり簡単なことではない。ペナルティキックやチームメイトが助けてくれたからこそ可能だった」と、仲間に感謝を伝えた。
ハットトリックを達成した安山戦のマッチボールは、試合日やチームメイトのサインが記され、釜山のチームマネージャーから安柄俊にプレゼントされた。安柄俊は「チームのために尽力して下さるすべての方に感謝し、一生の宝物として大事にしたい」と改めて感謝の意を表した。
昨シーズン、水原(スウォン)FC所属で21ゴール4アシストを記録してチームを1部昇格に導くとともに、Kリーグ2得点王、ベストイレブン、シーズンMVPに輝いた安柄俊。
2部降格の釜山に移籍した今シーズンは、ここまで行われた全15試合に出場し、安山戦のハットトリック含め12ゴール2アシストと、得点ランキングで首位を独走する活躍でチームをけん引している。
第11節の大田(テジョン)ハナシチズン戦からはリーグ5試合連続得点に成功しており、1999シーズンにアン・ジョンファン(45、引退)、2017シーズンにイ・ジョンヒョプ(29、慶南FC)が達成した釜山所属選手の7試合連続得点のタイ記録到達も目前としている。
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