6月9日に「天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会」2回戦、J1・FC東京と千葉県代表・順天堂大学の試合が味の素フィールド西が丘にて行われた。
試合は前半9分に永井謙佑のゴールでFC東京が先制。順天堂大学は後半40分の選手交代でシステムを変え、前線に人数を掛ける。それが功を奏し、後半43分に白井海斗がゴールを奪って同点に追いつき、試合は延長戦に。
さらに順天堂大学は延長前半終了間際に、小林里駆がPKを獲得。それを小林里駆が自ら決めて逆転。このゴールが決勝点となり、試合は2-1で順天堂大学が勝利を収め、3回戦へと駒を進めた。
試合後、順天堂大学・堀池巧監督は、“清水東三羽烏”のFC東京・長谷川健太監督との対戦について、「もしかしたら自分が一番楽しみにしていたのかもしれない」とし「やるからには勝ちたいという気持ちしかなかった」という。
選手たちにとっても天皇杯でのJのチームとの対戦は、「真剣勝負だからこそチームとして、個人としての立ち位置が見える」いい機会であり、「我々にとって今日の試合は勝ったら無限に得るものが多い」と説明。さらに、「相手の本当のトップの選手がベンチに控えていたので、その選手たちを出させよう。そうすれば本物のチームとして我々が認められるんじゃないか」という話をして試合に臨んだという
試合については、「先制されてもあきらめずに戦えた」と評価し、「最後に相手の主力の選手が出てきてくれて、そういうなかでも勝ち切ったというのはチームとしても自信になるのではないか」と語った。
(文=玉昌浩)
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