6月5~6日、「JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦」第8節が行われた。
6月5日に行われた国士舘大学と筑波大学の試合は、前半44分に森海渡のゴールで筑波大学が先制。さらに後半19分には、右サイドで山内翔のスルーパスを受けた小林幹がダイレクトで上げ、森海渡がヘディングでゴールを決める。
筑波大学は後半29分にも、田村蒼生がドリブルでペナルティエリアに進入。和田育が粘ってこぼれてきたボールを竹内崇人がネットに突き刺しダメ押し。試合は3-0で筑波大学が勝利を収めた。
試合後、筑波大学・小井土正亮監督は、「我々はずっと課題を抱えていた。公式戦でいうと3連敗していて、失点も3失点、3失点、4失点と止まらなかったので、もう一回ベーシックなことをしっかりやろう」という入り方で試合に臨んだという。
試合の前半から、「守備でも攻撃でも、つながりのあるプレーができた。やればできるというのが率直な感想。選手たちがここまでの悔しい思いをぶつけてくれた試合だった」と振り返った。
さらに、この日スタメンを務めた1年生の活躍についてそれぞれ評価した。
沖田空については「前節がデビュー戦だったが、本当に自信をつけてくれて、今日は相手のサイドバックとサイドハーフを一人で相手するくらいタフで強いプレーを見せてくれた。今日はうちのストロングポイントとしてプレーしてくれた」とし、田村蒼生についても「U-20日本代表に行って、一つ刺激をもらって帰ってきてくれて、自信を持ってやっている」、竹内崇人については「点も取ったし、自分の良さを存分に出してくれた」と称賛した。
続けて、「たくましい1年生が入ってきてくれているので、試合に出続けていた山原怜音や三浦雅人らにとっても非常に良い競争になっている。そういう1年生が出てくるとチームが元気になって良い」と語った。
6月6日には、立正大学と慶應義塾大学の試合が行われた。
試合は前半31分、齊藤滉のゴールで慶應義塾大学が先制。後半4分に田中智也のゴールで立正大学が同点とするも、慶應義塾大学は後半7分に平田賢汰のゴールで再びリード。後半11分にコーナーキックから孫大河のヘディングゴールで立正大学が追い付くと、慶應義塾大学が16分にコーナーキックから酒井綜一郎がヘディングゴールを奪いリード。
後半38分、立正大学がPKを獲得し、3度目の同点のチャンスが訪れる。しかし、慶應義塾大学のGK村上健がPKをセーブしリードを守る。
慶應義塾大学は後半43分に宮本稜大がダメ押しゴールを決めて、試合は4-2で慶應義塾大学が勝利を収めた。
試合後、慶應義塾大学・淺海友峰監督は、「立正さんの圧力がすごいので、そこでまず負けないように、ひっくり返せるように、というところを一番意識して臨んだ」という。
ただし、局面ごとの具体的な戦い方をどうするかについては、監督から選手たちに投げかけて、どうするかを学生で話しているとし、「局面ごとに迷いがなくなってきた」と説明した。
一方の立正大学・杉田守監督は、試合を振り返り「非常にもったいないゲーム。自分たち次第で勝ち点3を持ってこれたゲームだと思う」とコメントした。
第8節の結果は以下の通り。
【1部リーグ】
法政大学 0-0 拓殖大学
駒澤大学 0-5 流通経済大学
国士舘大学 0-3 筑波大学
立正大学 2-4 慶應義塾大学
明治大学 1-1 桐蔭横浜大学
【2部リーグ】
日本体育大学 1-1 東京国際大学
関東学院大学 1-0 神奈川大学
中央大学 2-3 東洋大学
日本大学 3-2 東海大学
立教大学 0-0 東京学芸大学
専修大学 1-1 産業能率大学
(文=玉 昌浩)
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