韓国代表“10番”イ・ジェソン、史上初の1部昇格を置き土産にキール退団か…関係者が今夏の移籍示唆

2021年05月28日 サッカー #欧州サッカー

ついにステップアップのときか。韓国代表の“現10番”であるMFイ・ジェソン(28)が、ホルシュタイン・キールとの“美しい別れ”を準備している。

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イ・ジェソンは5月27日(日本時間)にアウェーで行われたケルンとのドイツ・ブンデスリーガ昇降格プレーオフ第1戦で先発フル出場すると、後半14分のコーナーキックの場面でボールを頭で折り返し、DFシモン・ロレンツ(24)の決勝点をアシスト。キールを1-0の勝利に導いた。

この日の勝利でキールは1部昇格に一歩近づいた。アウェーで無失点勝利に成功したため、ホームで行われる第2戦ではドローでも昇格が決まる。クラブ史上初の昇格が目前の今、イ・ジェソンがその中心にいる。

リーグ戦を3位で終了し、昇降格プレーオフに進出したキール。イ・ジェソンはリーグ33試合に出場して5ゴール4アシストを記録し、中盤の主力としての役割をまっとうした。前述の通り昇降格プレーオフでもアシストを記録するなど、安定したプレーでチームを支えている。

(写真提供=代表撮影/ロイター/アフロ)イ・ジェソン(右)

「美しい別れになる」

キールの昇格成功のため闘争心を燃やすイ・ジェソンは、今シーズン限りでの退団が噂されている。

今夏で契約が終了するなか、キールはイ・ジェソンとの契約延長を望む。去る2018年の加入から現在までの3年間、イ・ジェソンはキールで最も優秀で誠実な選手と評価された。彼は中央やサイド、前線を行き来しながら黙々と自身の役割を果たし、チームで最も大きな愛を受ける選手になった。

キールもイ・ジェソンもお互いに対する愛情は強いが、イ・ジェソンはすでに1部の複数クラブからオファーを受けている状態だ。チームの規模がさらに大きく条件も良いことから、キールのオファーは受け入れない計画だという。

イ・ジェソンの関係者は「キールに残留する可能性はほとんどないと見て良い。美しい別れとなるのではないか」と、今夏での移籍を示唆している。

30日に行われる第2戦の結果次第でキールが昇格に成功できれば、イ・ジェソンは一層軽やかな気分で韓国代表に合流できるはずだ。韓国は6月の2022年カタールW杯アジア2次予選に向けて、イ・ジェソンら欧州組含む27人を招集。来月5日から自国で残り3試合を戦う。

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