長期間の空白による実戦感覚の低下を乗り越え、少しずつパフォーマンスを取り戻している。女子カーリング韓国代表の“チーム・キム”が、日本を下し世界選手権4勝目を手にした。
“チーム・キム”は5月6日(日本時間)、カナダのカルガリーで行われているカーリング女子世界選手権の予選ラウンドロビン第10戦で、日本代表の北海道銀行を延長戦の末に9-8で下した。
第6エンドだけで4点を稼ぎ7-4とリードした“チーム・キム”は、7エンドで2失点を喫した。続く第8、9エンドでは両チームが1点ずつ加え、“チーム・キム”が1点のリードを守っていた。ところが、第10エンドで日本にスティールを許し、8-8と同点に追いつかれてしまった。
それでも、延長戦の第11エンドでスキップの“メガネ先輩”ことキム・ウンジョン(30)が、最後のストーンでハウス中央にいた日本のストーンを押し出し、劇的な決勝点を獲得。延長までもつれた接戦を見事制した。
“チーム・キム”はここまで予選10試合を終えて4勝6敗とし、出場14カ国中10位にとどまっている。同大会には2022年北京冬季五輪の出場権がかかっており、6位以内までに入らなければならない。
新型コロナウイルス感染症の影響で1年以上実戦を行えていなかった“チーム・キム”は、今大会でスイス、RCF(ロシア・カーリング連盟)、アメリカ、ドイツと4連敗スタート。ただ、以降はスコットランドとイタリアを下し、パフォーマンスを回復させている。
北京冬季五輪出場争いは、現在まで9勝1敗で首位を走るRCFが先にプレーオフを確定。2位は8勝1敗でスイス、3位は7勝2敗でスウェーデンだ。
“チーム・キム”は残りの中国(4勝4敗)、スウェーデン(3勝6敗)、チェコ(3勝6敗)相手に全勝してこそ、北京行きの希望を抱くことができる。
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