韓国カーリング女子“メガネ先輩”の誓い「“ママ選手”として全女性アスリートの手本に」

「“ママ選手”として、カーリングを超えて全種目の女性アスリートの手本となりたい」

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かつて“メガネ先輩”として日本でも注目を集めた韓国女子カーリング界の看板スター、キム・ウンジョン(30)が、“チーム・キム”を率いて世界の舞台に復帰する。

2018年の平昌五輪で銀メダルを獲得した女子カーリング韓国代表“チーム・キム”は、来る4月30日からカナダで行われる世界女子カーリング選手権に出場する。

スキップのキム・ウンジョン、リードのキム・ソンヨン(27)、セカンドのキム・チョヒ(24)、サードのキム・ギョンエ(27)、キム・ヨンミ(30)で構成された“チーム・キム”は、20日にソウル中区のTタワーで行われた世界選手権出征式及びユニホーム発表会で、「北京五輪の出場権を獲得し、カーリングが国民に愛されることに貢献したい」と口をそろえた。

(写真提供=韓国カーリング連盟)出征式に参加したキム・ウンジョン

困難を経験した“チーム・キム”

平昌五輪後、指導者パワハラ騒動で紆余曲折を経験した“チーム・キム”は、昨年11月の国家代表選抜戦で優勝し、3年ぶりに韓国代表の座に返り咲いた。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響で国内外で大会が行われず、韓国代表として一度も公式戦を戦えていなかった。

しかも、前所属チームの慶北体育会と再契約に失敗して所属先を失い、韓国カーリング連盟新会長選挙の過程における内紛もあって、まともな支援も受けられなかった。

ただ、最近になって江陵市庁が“チーム・キム”を受け入れ、キム・ヨンビン新会長が先月から任期を始めたことで、現在は安定した環境でトレーニングを行えている。“チーム・キム”は2018年3月以来、約3年ぶりの世界選手権出場を控えている。

平昌五輪でのキム・ウンジョン

メンバーの中で誰よりも感慨深かったのがキム・ウンジョンだ。彼女は平昌五輪で優れたパフォーマンスとリーダーシップを発揮し、“メガネ先輩”の愛称で知られた大衆的なスターだった。オリンピック後に“チーム・キム”が困難を経験した際も、彼女はリーダーとして誰よりも気苦労した。

キム・ウンジョンはこの間、結婚と妊娠を経たなかでもチームを守る意志で戦い抜いてきた。こうした血のにじむような努力もあり、“チーム・キム”は本来の姿を取り戻すことに成功。キム・ウンジョンも2019年に第一子となる息子を産んだ後、リンクに復帰した。

「良い成績を残しながら育児も頑張りたい」

キム・ウンジョンは、来る世界選手権でオリンピック出場権獲得のみならず、“ママ選手”としてカーリング人生の第2幕を開くことに人一倍の挑戦意欲を示した。

彼女は以前から、2人の子どもを育てながら選手生活を続けるカナダのカーリング選手であるジェニファー・ジョーンズ(46)を持ち出し、“ママ選手”として成功したい意思を見せてきた。

「海外には“ママ選手”が多い」と言及したキム・ウンジョンは、「私も良い成績を残しながら育児も頑張りたい。カーリングのみならず、すべての女性アスリートに子どもを産んでも運動ができるということを見せたい」と語った。

(写真提供=韓国カーリング連盟)“チーム・キム”(左からキム・チョヒ、キム・ギョンエ、キム・ヨンミ、キム・ソンヨン、キム・ウンジョン)

このキム・ウンジョンの言葉に、キム・ヨンミは「友人でありチームメイトでもある彼女が本当にすごい。運動の際は本当に子どものことを考えずに取り組んでいるのを見て、“私もあのようにできるだろうか”と思った」と笑顔で述べた。

キム・ギョンエも「ウンジョンさんは練習後に育児をするからいつも自分の時間がなさそうだが、子どもの顔を見てヒーリングしていた。私も“子どもがいれば苦しいときも力を出せる”と思った」と付け加えた。

この日の出征式では女子カーリング韓国代表の新ユニホームも公開されたが、デザインには“チーム・キム”もかかわったという。

イム・ミョンソプコーチは「カーリング種目の特性上、空中で撮影することが多いことから、(肩に)国旗のマークが見えるようデザインに参加した」と述べた。

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