韓国サッカー界の“カリスマ”ホン・ミョンボが入学式で送った「心に響く祝辞」

2019年03月05日 サッカー

1990年のイタリアW杯から4大会連続でワールドカップに出場し、韓国サッカー界の“カリスマ”として知られるホン・ミョンボ。現役引退後は韓国代表監督などを歴任し、現在は韓国サッカー協会の専務理事を務めている。

そんなホン・ミョンボが母校・高麗大学を訪れ、心に響くメッセージを残した。

ホン・ミョンボは3月4日、高麗大学で開かれた入学式に出席し、祝辞を述べた。1987年度入学生だった彼は、2019年度に入学する新入生の前で率直で、現実的なアドバイスを送った。

高麗大学チョン・ジンテク総長は「ホン専務は大成功を収めた人だが、ワールドカップで失敗も経験した。皆さんに役立つ話をしてくれる先輩」と、多くの卒業生のなかからホン・ミョンボを呼んだ理由を説明した。

祝辞を述べるホン・ミョンボ

ホン・ミョンボは「学生時代を振り返ると後悔することが多い」とし、「その頃は運動ばかりしていて、その歳でやれることの多くのことができなかった。卒業後、日本とアメリカで選手生活をして、監督、行政の仕事をしながら、学生時代の私は狭い世界で生きていたことをひしひしと感じた。雇用、学業でより厳しい世の中だが、1、2年生のときだけでも、一生後悔しない良い思い出や経験を残すことを願う」と語った。

ホン・ミョンボは自身の失敗経験についても、正直に話した。

彼は「私は他の人が成し遂げられなかった多くのことをやり遂げた。選手としてワールドカップ4強に進出したし、監督になった後は初のオリンピック銅メダルまで獲得した。しかし敗北の経験もある。ブラジルW杯では大きな敗北を味わった。失敗は成功の母と呼ばれるが、現実には必ずしもそうとは限らない。いざ失敗すると、再びチャンスを得ることが難しい」と率直に打ち明けた。

実際にホン・ミョンボは韓国代表監督としてブラジルW杯に臨んだが、グループリーグで敗退すると大きな非難を浴びた。ワールドカップ4強の英雄が、一瞬にして“逆賊”となった時期もあった。

「安直に成功、失敗と分けてはならない」

ホン・ミョンボは苦い経験を通じて得た教訓について話した。

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