韓国球界屈指の“老朽化球場”がスマート球場に?新市長には期待せず支援事業を活用か

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韓国プロ野球、ロッテ・ジャイアンツのホームスタジアムである社稷(サジク)球場が、スマートスタジアムへと衣替えをする準備をしているようだ。

この構想には、球団だけでなくホームタウンである釜山広域市まで積極的に乗り出しているということで多大な注目を集めている。

社稷球場は、大田(テジョン)、蚕室(チャムシル)球場と並んで、韓国球界屈指とされる“老朽化球場”だ。

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4月12日にはビジターチーム用ロッカールームをリフォームするなど、毎年少しずつ改・補修を行っている。ロッカールームのリフォームには、釜山市体育施設管理事業所が4億ウォン(約4000万円)を支援するなど積極的に協力した。ビジターチーム用監督室や食堂、簡易打撃練習場なども設置して、対戦相手の支援に力を入れていたそうだ。

球団の自助努力はこれにとどまらず、韓国政府の文化体育観光部(文体部)とプロスポーツ協会が毎年公募の形で選定する「スマート競技場支援事業」にも名乗りを上げたことが確認された。

政府関係者は、「ロッテ・ジャイアンツだけでなく、釜山市も大きな関心を持って積極的に問い合わせてきている。社稷球場の施設改善により、観客に少しでも快適な環境を保障しようとする動きが、特にロッテ・ジャイアンツの方で強く感じられる」と話していた。

社稷(サジク)球場

プロスポーツ協会関係者も、「ロッテと釜山市の積極性に驚いた」とし、「様々な支援事業のうち、予算10億ウォン(約1億円)の支援を受けるスマート競技場事業には、ロッテ・ジャイアンツが参加するものと見られる」と予想した。

昨年支援を受けたハンファ球場は一気にアーバンスタジアムに

スマートスタジアム事業は、ビックデータやVR(バーチャルリアリティー)、AR(拡張現実)技術などを導入し、観客に多様な観覧環境を提示する文体部が重きを置く事業の1つだ。

昨年は大田ハンファ生命イーグルスパークが選定され、4月9日のホーム開幕戦でスマート競技場を観客に披露した。アプリケーションを活用して観客の参加を誘導するプログラムを開発し、太陽光パネルで電力を備蓄してスマートフォン充電などに活用できるようにするなど、利便性強化に重点を置いていた。

文体部関係者は、「多様な基準を持って多角的に検討したあと、最も適した事業者に支援を行っている」と述べた。

「多様な基準」には可視性も当然含まれる。政府予算10億ウォンが支援される事業なだけに、わかりやすい変化が必要だという意味だ。立ち遅れている球場ほど改善効果が大きく感じられるため、社稷球場も挑戦できるというのが主要関係者の共通意見だという。

ロッテ・ジャイアンツの事情に詳しいとある野球関係者は、「イ・ソクファン代表取締役が心血を注いで提案書を作成していると聞いている。球場を新しく建てるとしても3~4年はかかるため、使用中でも観衆に少しでも快適な環境を提供しなければならないというのがイ代表の経営哲学」と話してくれた。

新市長にはやはり期待できずか…

また、この関係者は、「市長選で当選者を含む与野党候補がすべて新球場建設を公約に掲げていたが、実現の可能性が低いというのが市民の考えだ」と述べた。

社稷(サジク)球場

事実、先の選挙で当選したパク・ヒョンジュン新釜山市長は、「良い野球場を建設することは、市民の幸福のためにとても重要だと認識している。単に野球場としてだけ活用する施設ではなく、ショッピングやエンターテインメントが可能な複合施設にして活用度を高め、経済性を確保する必要がある」と青写真を提示。その一方で「社会的合意がなければならない事案なので、慎重に検討する」とし、曖昧さも残している。

野球場建設や運営権委任などは、市民団体による特別な恩恵を巡る議論の定番メニューである上、市長に与えられた権限も非常に小さい。社稷(サジク)球場の新築が選挙シーズンの代表的な空手形として刻印された点なども、ロッテ・ジャイアンツが球場環境の改善に熱を上げている理由と観測される。

球団関係者は4月12日、「スマート競技場支援事業は肯定的に検討している段階という程度しか言えない。締め切りまでには時間があるため、内部でより綿密に検討した上で参加するかどうかを決める」と述べた。

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