元メジャーリーガーが嘆く韓国プロ野球の惨状…プロが廊下で着替えるという“最悪”の球場とは

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「選手たちが劣悪な環境で野球をしているということを知った。国際大会で成績を残せることがすごい」

最初の質問を聞いてからは、返答をはばかる様子も見られた。それでも自分の一言が後輩たちに役に立つと思い、元メジャーリーガーのチュ・シンス(39、SSGランダース)は率直な意見を述べた。

チュ・シンスは3月30日、ソウルにある蚕室(チャムシル)球場で行われたLGツインズ戦で3打数2安打1四球と活躍し、良い形でオープン戦を終えた。

開幕前の最終リハーサルを気持ちよく終えた彼は、「昨日の試合後、自分が好きだったときに映像を見ながら問題点を見つけた。昨日は全般的にタイミングがあまりにも先だった。 私は(バッターボックスの)前で打つ打者ではない。この部分を重点的に考え、今日も完璧ではなかったが、ある程度は私が望む方向に打球が行った」とし「チームも最後のオープン戦で勝った。 シーズンを始めるわがチームとしては、最後の試合で勝ったということも重要だ」と肯定的にレギュラーシーズンの開幕を見据えた。

20年ぶりに韓国へと戻ったチュ・シンス(右)

首都圏にあるのに劣悪なスタジアム

しかし、29日と30日に初めて訪れた蚕室球場の環境について、残念な気持ちも吐露し、「蚕室球場は韓国プロ野球1軍の舞台を象徴する場所の1つではないか。アメリカでも多くのマイナーリーガーがメジャーリーグを夢見るように、韓国でも多くの選手たちがこの舞台を夢見ながら一生懸命野球をしている。しかし、実際に来てみると、韓国の選手たちが本当に劣悪な環境で野球をしているということを知った。このような環境なのに国際大会で成績を残せることは本当にすごい。韓国の選手たちがもう少しいいところで野球をすれば、きっともっといい選手がたくさん出てくるはず」と口を開いた。

続いて、「アウェーチームのロッカールームが小さいのも問題だが、室内打撃練習場がないのも残念だ。蚕室球場に訪れたアウェーチームは、それこそ最小限の準備だけで試合に臨まなければならない。ウォーミングアップと30本ほどのバッティング練習で、試合に参加しなければならない。コンディション管理が難しいだけでなく、負傷した際の治療スペースもあまりにも足りない。蚕室ではユニホームを着て少し打ってから試合をすると考えればいい。選手たちは1試合のためにすべてを注ぎ込んで準備しているが、これができる選手がどれほどいるだろうか。一生懸命準備してケガをすることと、環境が整っていないため準備もできずにケガをすることでは本当に大きな違いがある」と力を込めて語った。

新球団・SSGランダースの顔として活躍が期待されるチュ・シンス

「無人島に来たという気持ちで…」

チュ・シンスの言葉通り、蚕室球場のアウェー施設は韓国の9つの球場の中でも“最悪”とされている。ロッカールームが小さいため、アウェーチームの選手たちは廊下にカバンを置いて服を着替えるそうだ。負傷時の応急処置をするスペースもない。

これは韓国でプロ野球が発足する以前に蚕室球場を企画し、単に野球観戦するだけというコンセプトで建てられた結果だ。

しかも、LGツインズと斗山(トゥサン)ベアーズが共同で蚕室球場を使うことによって、特別な空間を設けることもできない状況だ。これまでチュ・シンスのほかにも数多くの選手や指導者が改善を要求してきたが、一向に改善されないまま時だけが無駄に過ぎている。

もちろん、このような環境は結果に対する言い訳にはならない。チュ・シンスも自身やチームの試合結果ではなく、未来のために声を挙げたと付け加えている。

チュ・シンスは、「韓国に来たが、無人島に来たという気持ちで1つずつ適応している。アメリカとは当然異なる環境だ。私がすべてを乗り越え、理解しなければならない」とし、「それでも後輩たちのためにも、野球場は早急に改善してほしい」と述べ、韓国プロ野球がより良い環境に改善されることを願っていた。

【関連】チュ・シンスがアメリカで20年もプレーできた理由、元メジャーリーガーたる所以

アウェーのチームが廊下で着替えるとされている蚕室(チャムシル)球場

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