韓国Vリーグ男子部のKB損害保険スターズが、暴力問題で辞任した監督の後任を発表した。
KB損害保険スターズは4月5日、公式の報道資料を通じて2021-2022シーズンに指揮を執る新監督に、京畿(キョンギ)大学バレーボールチームの監督を務めていたフ・インジョン氏を選任したと発表した。
KB損害保険スターズは3月、前監督のイ・サンリョル氏が犯した過去の暴行事件を現役選手に暴露されたことをきっかけに辞任していた。同氏の辞任はシーズン途中だったため、コーチが監督代行を務めていた。
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今回選任されたフ・インジョン監督は、2005年VリーグMVPを受賞した韓国バレーボール界を代表するスター選手で、2006年アジア競技大会では韓国代表キャプテンとして金メダル獲得の立役者となった人物だ。
現役引退後には男子プロバレーボールチームのコーチをはじめ、大学のコーチや監督を歴任するなど後進の育成に注力してきた。
KB損害保険スターズの関係者は、「フ監督は選手時代に経験した様々なポジションをもとに、多くの戦略と戦術を打ち立てることが可能で、長いプロ経験をベースとした豊富なリーダーシップも兼ね備えている。監督は選手らと積極的にコミュニケーションを取り、チームをリードしてくれることを期待している」とし、選任の背景について説明した。
フ監督は、「まず、私を信じてチャンスをくださった球団に感謝の言葉を申し上げる。父が選手生活を送ったチーム(KB損害保険スターズの前身チームでプレー)に、監督として来ることになって感慨深い。KB損害保険とファンのために最善を尽くし、チームを率いていきたい」と話している。
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