“日韓戦”完敗の韓国代表を国内サッカー関係者はどう見た?「我々が日本への先入観を捨てるべき」

“日韓戦”大敗の屈辱を喫したサッカー韓国代表だが、最も多くの批判が飛んだのは「0-3」のスコアではない。不思議なほどに無気力で、闘争心のなかった選手たちの試合に対する姿勢だった。

【動画】“日韓戦”完敗の韓国代表、悲痛な帰国現場

“日韓戦”が韓国国内で「興行お墨付き」のカードとなったのは、両国の歴史的な背景とともに、強い闘魂や精神力を伴った韓国代表選手のプレーぶりを見ることができたからだ。

韓国サッカーファンの多くは、例え頭から血を流しても包帯を巻き、相手を無力化して勝利をもぎ取る代表選手の姿を記憶しているものだ。

(写真提供=韓国サッカー協会)韓国代表

歴史的に、韓国サッカーは優れたフィジカルを武器に日本と戦った。年代を問わず、日本と対戦した際には強烈なフィジカルバトルとプレスで相手の長所を制御した。

しかし、今回の“日韓戦”では韓国代表にまったくそのような姿が見られなかった。

韓国の選手は、前方からの強いプレスで攻守の切り替えを速めた日本の戦略に巻き込まれた。ただ、「戦略的敗北」と解釈するには試合中の姿勢が消極的だったのも事実だ。前後半通じて1枚のカードも出なかったデータがこれを代弁している。

これまでの対戦では、激しいぶつかり合いの中でイエローカードが何枚か出ることがあった。もちろん、サッカーにおいてイエローカードをもらうのは決して良いことではない。だが、日本というライバルとの試合で1枚もカードが出なかったことは、ある意味消極的に試合に臨んだと捉えられてもおかしくはない。

関係者は意見さまざま「せめてプライドだけは…」「“日韓戦”の意味は変わらない」

今回の“日韓戦”で見られた韓国代表選手の姿勢をめぐり、韓国の多くのサッカー関係者が声を上げている。

1990年代にスター選手として活躍したA氏は、「“日韓戦”だからといって俗に言う“ハングリー精神”で闘争心を要求するのは今の世代には合わない。実際、ハングリーでもないし、日本に無条件で勝たなければならないとも思わない」と指摘した。

また、A氏と代表チームメイトだったB氏も似たような見解を示し、「試合によってポジション別に細かく役割を任せ、責任を付与させるリーダーシップが重要な時期だ」と強調した。

一方、別のサッカー関係者C氏は「時代は変わったが“日韓戦”の意味は変わっていないと思う」とし、「両国の選手だけでなく、国民の誰もがライバルであることを知っている。ならば、少なくとも代表選手としてのプライドを守ろうとする姿勢だけは備えなければならない」と声を高めた。

現在、とあるプロクラブでユースの監督を務めているD氏は、「“今も韓国が日本よりもフィジカルや精神力で優れている”という考えは捨てなければならない」と話した。

彼は「数年前に国際大会で日本と対戦したが、韓国のDFが危険に足を出したにもかかわらず、日本の選手が頭を突っ込みながらゴールへの執念を発揮していたことを覚えている」とし、「過去の日本は綺麗にボールを蹴るという認識が強かったが、今は若い選手も試合に対する強い姿勢を持っている。フィジカルも劣っていない。我々が先入観を捨てるべきだ」と述べた。

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