健康が最も大きな資産とされるアスリートにとって、健康を維持することは常に最大の悩みであり、一生の課題とも言える。
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特に、“メンタルスポーツ”と呼ばれるゴルフは強い集中力と平常心が要求されるだけでなく、体力トレーニングや徹底した自己管理が必要となる。
韓国女子ツアーにも自己管理に長ける選手は多いが、なかでも代表的なのがベテランのホン・ラン(34)だ。
ホン・ランは2004年8月に韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)に入会以降、2021シーズンでプロ17年目を迎える。
これまでに通算4勝を挙げた彼女は、“生涯参加大会数”1位となる計331大会に出場している。参加大会が多ければ当然予選通過回数も多く、“最多予選通過”も275回で1位。また、“最多連続シード獲得”においても不動の1位だ。
ただ、ホン・ラン自身は「これまで記録を立てるためにツアーに出たわけではないし、これからも記録樹立を目標にはしないはず。自分の位置でできることに最善を尽くしたら、運良く記録がついてきてくれたようで感謝している」と、記録を特には意識しなかったことを明かした。
また、「新人時代は10大会程度しかなかったが、協会の発展によって賞金や大会、選手の影響力などすべてが増加した。自然に、長い間ツアー生活ができる環境も整えられ、こうして17年間のツアー生活を続けられたようだ。ゴルフに集中できる環境を作ってくださったすべての方に感謝したい」と、ゴルフを続けられていることへの感謝を表した。
“生涯参加大会数”を見るとホン・ラン以下は2位ユン・スラ(35)、3位キム・ボギョン(34)、4位パク・ユナ(33)となっているが、いずれの選手も今シーズンは正規ツアーで活動しないため、ホン・ランの出場記録を上回ることは難しいものと見られている。
ホン・ランの持つ記録を追えるのは、256大会出場で5位に入ったキム・チョヒ(29)と、253大会出場で通算2勝の6位アン・ソンイ(30)だが、ホン・ランを超えるには今後70大会以上に出場しなければならない。
韓国女子ツアーにおいて、10年連続で活動した選手はKLPGAが設ける「K-10クラブ」に入ることができる。この「K-10クラブ」加入が各選手の目標の一つとなっている昨今、ホン・ランが持つ記録の偉大さはますます高まっている。
新たな気持ちで2021シーズンの準備を進めている“現在進行形レジェンド”ホン・ランの歩みには、今後も多くの関心が注がれることだろう。
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