韓国女子ツアーで最も早く賞金獲得額を積み重ねている選手は誰なのだろうか。
来る4月に控える韓国女子ツアーの2021シーズン開幕。31大会で行われる新シーズンは、賞金総額が過去最大の280億ウォン(日本円=約28億円)に設定されたことで、例年になく高額な賞金レースが展開されるものと期待されている。
そこで今回は、韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)の発表を基に、韓国女子ツアーにおける「通算最短期間賞金獲得」部門に名を連ねた選手を紹介しよう。
この「通算最短期間賞金獲得」部門において最も目立った選手は、韓国女子ツアーの“スーパールーキー”として注目を集めたチェ・ヘジン(21)だ。
チェ・ヘジンは獲得賞金「26億ウォン(日本円=約2億6000万円)」の区間まで、「10億ウォン(約1億円)」のみを除きすべての区間を総なめした。
彼女はKLPGA正会員となった2017年8月以降、着実に賞金を積み上げてきた。入会から2カ月12日が過ぎた時点で、チェ・ヘジンは4大会に出場して誰よりも早く累計賞金1億ウォン(約1000万円)を突破。同年12月には「ヒョソンチャンピオンシップwith SBS」で優勝し、累計賞金2億ウォン(約2000万円)を超える驚異的な記録を作った。
去る1996年に朴セリ(43)が打ち立てた「最速1億ウォン突破」(4カ月22日)と「最速2億ウォン突破」(5カ月26日)は、チェ・ヘジンによって塗り替えられる形に。こうした活躍から、チェ・ヘジンは一気に次世代のスター選手に台頭した。
チェ・ヘジンの登場以前は、「3億ウォン(約3000万円)」以上の賞金部門のほとんどをキム・ヒョージュ(25)が保有していた。
韓国女子ツアーにすい星のごとく登場したキム・ヒョージュは、朴セリの記録以外に自身の名前を刻んだ。だが、“スーパールーキー”の系譜を受け継ぐかのように、チェ・ヘジンがキム・ヒョージュの最短記録を更新していった。
チェ・ヘジンは「知らなかった記録なので不思議だが、気分が良い。ただ、特定の記録を意識してプレーするというより、熱心に最善を尽くせばまた新しい記録が誕生するだろう」と率直な感想を伝えた。
2020シーズンまでの約3年2カ月で、総額26億8803万1042ウォン(約2億6880万円)の賞金を稼いでいるチェ・ヘジン。このペースを維持できれば、世界ランキング1位のコ・ジンヨン(25)が保持する「27億ウォン(約2億7000万円)」から「32億ウォン(3億2000万円)」の最短記録も越えられるかもしれない。
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