韓国では現在、来る4月8日の「ロッテレンタカー女子オープン」からスタートする2021シーズンの韓国女子ツアーの賞金レースに早くも注目が集まっている。
というのも、2021シーズンは賞金総額は史上最大規模の280億ウォン(日本円=約28億円)、平均賞金額も同じく最大規模の9億ウォン(約9000万円)とされているからだ。依然として新型コロナウイルス感染症の脅威が続くなかでも、韓国女子ツアーはスポンサーの継続的な後援によって、賞金額を増やすことができた。
そこで今回は、2021シーズン開幕を前に、これまでの韓国女子ツアーにおける年間獲得賞金史上最高額のトップ3を紹介しよう。
韓国女子ツアーにおける年間獲得賞金の史上最高額が生まれたのは2016シーズン。当時、総額13億3309万667ウォン(日本円=約1億3331万円)を獲得した世界ランキング11位パク・ソンヒョン(28)の記録だ。
パク・ソンヒョンは同年シーズン、20大会に出場して7勝を記録。さらには準優勝2回、18大会で予選通過と驚異的な記録を打ち立てた。
圧倒的な成績を残したパク・ソンヒョンはこの年、賞金王や最多勝はもちろんのこと、平均ストローク賞や人気賞も受賞する4冠を達成。そして、翌年から戦いの場を米国女子ツアーへと移した。
2番目に多い賞金額は、2014シーズンに世界9位のキム・ヒョージュ(25)が記録した12億897万8590ウォン(約1億2900万円)だ。
当時19歳だったキム・ヒョージュは、「起亜自動車・第28回韓国女子オープン」「第15回ハイトジンロチャンピオンシップ」「KB金融スターチャンピオンシップ」と3つのメジャー大会のほか、その年で最も賞金額の高かった「ハンファ金融クラシック2014」で優勝を果たしていた。
これらの活躍から、キム・ヒョージュは年間MVPに相当する大賞、賞金王、最多勝、平均ストローク賞の4冠を達成した。
そして、世界28位チェ・ヘジン(21)が2019シーズンに獲得した賞金額が史上3番目に多い額となった。
同年シーズン、チェ・ヘジンは優勝5回に準優勝2回を達成。さらには出場したすべての大会でカットラインを通過するなど、総額12億716万2636円(約1億2071万円)を稼いだ。
シーズン終了後の表彰でも、チェ・ヘジンは大賞、賞金王、最多勝、平均ストローク賞、人気賞、ベストプレーヤートロフィーをのすべてを独占する6冠を達成していた。
なお、2020シーズンの韓国女子ツアーでは、7億9713万7207ウォン(約7971万円)を獲得したキム・ヒョージュが賞金王に輝いた。
トップ3と比較するとやや少ない金額にも見えるが、同年シーズンは新型コロナウイルス感染症による一時中断や大会中止を余儀なくされただけに、その影響が出たと見て良いだろう。
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