ガンバ大阪キム・ヨングォン、“日韓戦”の完敗認める「予想はしたが防げなかった」【現地取材】

「日本は良いチームだった。予想はしていたが我々が不足していた」

パウロ・ベント監督が率いる韓国代表は3月25日、日産スタジアムで行われた日本代表との国際親善試合で0-3の完敗を喫した。

通算80回目となった今回の“日韓戦”だったが、またしてもアウェーで屈服した。2011年の“札幌惨事”の再現だった。

攻撃は円滑に行われず、守備は日本の攻撃陣にお手上げだった。後半から出場したGKキム・スンギュ(30、柏レイソル)の好セーブ連発がなければ、点差はさらに開きそうなパフォーマンスだった。

韓国代表のキャプテンを務めたDFキム・ヨングォン(31、ガンバ大阪)は試合後、「今回の試合でさらに多くのことを学んだ。認めるべき部分は認めなければならない。残念だが、(我々の)パフォーマンスが日本より良くなかったのは事実だ。不足した部分も多かった」とし、「代表チームの試合は今日が最後ではない。今後のことを考えながら、より良い姿へと発展していかなければならない」と語った。

(写真提供=韓国サッカー協会)キム・ヨングォン

「コンディションのせいにするのは言い訳」

日本は自分たちのスタイル通り、華麗なパスプレーで韓国の守備陣を破った。

キム・ヨングォンは「予想通り日本はパスで試合を展開した。予想はしていたが、我々に不足する部分があったため、簡単には防げなかった」とし、「(日本は)全体的にチームがしっかりしていて、防ぐことが難しかった。今日の日本は良いチームだったと思う」と完敗を認めた。

韓国は前半27分までに2失点するなど、守備の不安定さが目立った。キム・ヨングォンは「失点をあまりに簡単に許してしまった。自分だけでなく、チームで協力して防ぐべきだったのに、簡単にゴールを奪われたことが勝敗に影響を与えたようだ」と振り返る。

新型コロナウイルス感染症によって制限された状況のなか、主力選手が合流できず、代表チームの運営に困難があった。

ただ、キム・ヨングォンは「コンディションが100%ではなかったが、現在の状況で最善を尽くした。コンディションのせいにするのは言い訳だと思う」とし、「準備期間が短かったのも事実だし、初招集の選手もいた。最大限の意思疎通を図ったにもかかわらず、息の合わない部分が多かった」と説明した。

パフォーマンスはもちろんのこと、闘志あふれるプレーも韓国の選手には見られなかった。日韓どちらも1枚の警告も受けなかったが、韓国の守備陣が日本のカウンターを強く阻止する場面はほとんどなかった。

キム・ヨングォンは「強いプレスを考えて試合に臨んだが、日本が対処を上手くした」とし、「私から始まって闘志を燃やさなければならないと思ったが、いくつかの部分で足りなかった。闘志ある姿を見せられなかったことが残念だ」と話した。

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