Kリーグ水原三星の恐るべき“ミレニアム三銃士”、今や名門復活の欠かせないファクターに

2021年03月24日 サッカー #Kリーグ

今年のKリーグ1(1部)では、「U-22選手義務出場規定」により、22歳以下の選手を2人起用してこそ、交替カード5枚を完全に活用することができる。

一部のチームでは若手を先発出場させ、前半の20~30分で交代させる方法も取っているようだ。

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そうした状況のなか、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)FCと、浦項(ポハン)スティーラーズには若手に関する悩みがないチームと評されている。

昨季アジアチャンピオンズリーグ(ACL)王者の蔚山現代は今シーズン、MFカン・ユング(19)、FWキム・ミンジュン(21)といった計算できる若手を先発起用しており、浦項もまたFWソン・ミンギュ(22)、FWイ・ホジェ(21)、MFコ・ヨンジュン(20)ら有望な若手に出場機会を与えている。

(写真提供=蔚山現代)19歳のカン・ユング(左)

上記2チームに多少隠れていた水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスの若手たちも、ポテンシャルを秘めずに遺憾なく発揮しているようだ。

その名も“ミレニアム三銃士”

別名“ミレニアム(世代)三銃士”と称されている水原三星の若手3人。先陣を切るのはDFキム・テファン(21)だ。

2000年生まれのキム・テファンは、昨シーズン下半期のパク・コンハ監督就任以降、一気に主力の座を奪い取った。パワフルな推進力とフィジカルコンタクトを厭わない闘志あふれるプレーが特徴だ。キム・テファンは今季も右ウィングバックとしてフルタイム出場中だ。

2番目の銃士は2001年生まれのMFカン・ヒョンムク(20)だ。昨季1試合の出場にとどまっていたこの青年は、今季すでに4試合に出場している。彼は高校時代に10番を背負ってプレーしていた技巧派MFだ。今季は第3節、第4節で立て続けに先発の機会を掴み、 特に第3節の水原FC戦では、ソフトなボールタッチと優れたプレス回避能力でアタッカー人に活力を吹き込んでいた。

(左から)キム・テファン、カン・ヒョンムク、チョン・サンビン

三銃士の末っ子が飾ったセンセーショナルなデビュー

そして最後はセンセーショナルなデビューをはたした2002年生まれの末っ子、FWチョン・サンビン(19)だ。チョン・サンビンは昨年、18歳にして“名門”水原三星と準プロ契約を結ぶほど、高い可能性と存在感を見せていた。選手層が厚く、出場機会を掴むのは容易ではなかったが、登場するやいなやチョン・サンビンという名を韓国全土に轟かせたのだ。

彼は第5節の浦項スティーラーズ戦で10代でのトップデビューを飾るだけにとどまらず、いきなりゴールを決めてド派手なデビューを自ら祝福した。

類まれなるスピードを生かした突破はもちろん、10代らしくない落ち着いたプレーも目立っていたチョン・サンビン。デビュー戦初ゴールに続き、FCソウルとのスーパーマッチではDF2人をかわし、見事な先制ゴールを決めている。直後には若手のトップ・オブ・トップ、キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン、23)風のセレモニーを披露して歓声を上げていた。

昨シーズンとは確実に変わった水原三星。スーパーマッチでは惜しくも逆転負けしたが、6試合3勝1敗2分けと好調を維持し、現在4位だ。結果はもちろん試合内容も印象的だが、“ミレニアム3銃士”も欠かせないファクターとなっている。

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