元栃木SCのFWキム・ヒョン、恩師の下でキャリア初の二桁得点を狙う「ゴール前で欲を出す」

「二桁得点で監督に応えたい」

かつて2019シーズンに栃木SCでプレーしたFWキム・ヒョン(27)が、新天地の仁川(インチョン)ユナイテッドFCで華やかな復活を誓った。

キム・ヒョンは2月9日、クラブを通じて「チョ・ソンファン監督が良い雰囲気を作ってくれたので楽しく練習できている」と、慶尚南道(キョンサンナムド)南海(ナムへ)で行われている冬季キャンプに満足感を示した。

(写真提供=仁川ユナイテッド)キム・ヒョン

「仁川は降格圏にいるイメージが強いが…」

キム・ヒョンとチョ監督の縁は、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースU-18チームの永生(ヨンセン)高校時代から始まる。

当時、永生高校で指揮を執ったチョ監督はキム・ヒョンの可能性に注目。以降、チョ監督は2013年に済州(チェジュ)ユナイテッドのコーチを務めてからも彼の獲得を熱望し、キム・ヒョンは翌2014シーズンに済州に加入した。

同年シーズン、キム・ヒョンは自身のキャリア最多となるリーグ戦33試合に出場し、2ゴール5アシストを記録した。ただ、主力に定着することはできず、以降はクラブを転々。城南(ソンナム)FCや栃木SCへのレンタル移籍、3部リーグの華城(ファソン)FCでのプレーを経ると、昨シーズンは釜山(プサン)アイパークで7試合1ゴールの成績にとどまっていた。

そんなキム・ヒョンは、今シーズンからチョ監督と仁川の地で再び意気投合することになった。「チョ監督とはお互いよく知った仲だ。また会えて嬉しい。今シーズン、良いパフォーマンスで監督に応えたい」と喜びを示すと、「個人的にも仁川が好きなので、ここに長く残りたい」と語った。

また、キム・ヒョンは自身の短所に挙げられる決定力について「フォワードとしてゴールは常に課題だ」と話すと、「シュート力を強化しようと努力している。今シーズン試合に出たときは、ゴール前で欲を出してみようと思っている」と強調した。

ここまでKリーグ通算150試合に出場、20ゴール11アシストを記録しているキム・ヒョンは、新シーズンの目標として“二桁得点”を掲げた。過去のプロキャリアで一度も二桁得点を達成できていないキム・ヒョンは、「フォワードが二桁得点を決めれば(チームも)上位を狙えるはず。だから目標を大きく決めた」と意気込んだ。

キム・ヒョンは最後に、「仁川は常に降格圏にいるイメージが強い。だが、練習の雰囲気を見るに今年の仁川は違う。ファンが変わらない応援を送ってくだされば、例年とは違う仁川の姿を見せられるはずだ」と力強く語った。

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