韓国代表FWイ・スンウ(23、シント=トロイデン)が、またしても道を失った。
イ・スンウは、1月11日(日本時間)に行われたジュピラーリーグ第30節クラブ・ブルッヘ戦で招集外となった。招集外はこれで4試合連続だ。なお、試合は1-2でクラブ・ブルッヘが勝利している。
事実上の“戦力外”となっているイ・スンウは、後半戦に出場機会を得られるかが不透明だ。
スペインやイタリアでチャンスをつかめなかったイ・スンウは、昨シーズン、出場機会を求めてシント=トロイデンに加入した。初年度こそ4試合の出場に留まったが、今シーズン序盤はケヴィン・マスカット前監督の下、7試合連続で先発出場するなど巻き返しを予感させていた。
しかし、チームの低迷でマスカット監督が解任されると状況は一変。昨年12月12日の第16節シャルルロワ戦で途中出場したのを最後に、イ・スンウは同月19日の第17節ズルテ・ワレヘム戦から姿を消した。
この間、新型コロナウイルス感染者との接触によって自主隔離を余儀なくされる期間もあったが、隔離解除以降も出場機会は得られていない。現地メディアによると、ピーター・マース新監督はイ・スンウの戦術的な動きを指摘しているという。
シント=トロイデンは現在、5勝5分10敗の勝ち点20で18チーム中15位と下位に沈んでいる。あいにくにも、イ・スンウが今シーズン先発出場した7試合でチームは3分4敗と未勝利。チームに勝利をもたらせず、新監督体制で動きも指摘されたイ・スンウは、もはや窮地に追い込まれていると言っても良い。
イ・スンウは昨年11月、欧州の有名エージェント社P&Pスポーツ・マネジメントと契約した。最近では、新天地への移籍を模索しているという。
イ・スンウは昨年夏の移籍市場で、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースなど韓国Kリーグから関心を受けていた。ただ、本人は欧州で挑戦を続ける意思を示し、ベルギー残留を選択した。
だが、結果として定位置を確保できていないことからも、新たな変化は避けられない状況となっている。
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