打者が多くて投手は少ない?韓国プロ野球球団の動向に見る“不均衡”な外国人選手市場

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日本、韓国、アメリカの3カ国が同じ市場を共有していると言っても過言ではない。

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米メジャーリーグ(MLB)と日本プロ野球(NPB)、そして韓国プロ野球と、各国球団の動向は噛み合っているかのようだ。MLBで特定ポジションの需要が高まると、日本プロ野球や韓国プロ野球の外国人選手市場に影響を及ぼす。

今では投手のポジションが特にそうだ。

ラウル・アルカンタラ

動向を見れば明確だ。韓国では、各球団が現所属の外国人投手と早期に契約を結んでいる。

KIAタイガースのアーロン・ブルックス(30)、ロッテ・ジャイアンツのダン・ストレイリー(32)、LGツインズのケイシー・ケリー(31)、キウム・ヒーローズのエリック・ヨキッシュ(31)、KTウィズのウィリアム・クエバス(30)らは、翌年も同じユニホームを着てプレーする。

一方、韓国での活躍を足がかりに国外へ旅立つ投手もいる。斗山ベアーズのクリス・フレクセン(26)はシアトル・マリナーズ、ラウル・アルカンタラ(28)は阪神タイガースと契約を結ぶ可能性が高い。優秀な投手をめぐり、各球団が国境を超えてし烈な獲得競争を繰り広げている。

アメリカ市場の動向も似ている。2020年は1チーム当たり60試合の短縮シーズンで行われたMLBだが、翌シーズンは162試合のフルシーズンを行う見通しだ。

このため、各球団は戦力維持と強化を同時に注力している。ノンテンダーによる投手流出を減らし、いわゆる“保険”の形でマイナーリーグ契約もこまめに締結している。

クリス・フレクセン

そこで、韓国プロ野球球団も急ピッチで再契約対象者とサインを行い、視野を広げている。フレクセンに次いでアルカンタラとの別れも覚悟しなければならない斗山が、台湾プロ野球で活躍した左腕投手アリエル・ミランダ(31)に注目する理由もここにある。斗山の関係者は12月15日、「有力な獲得候補として交渉を進めている」と話している。

韓国プロ野球球団にとって最上のシナリオは、40人ロースターに含まれた優秀な選手と契約を結ぶことだ。

約1年前のフレクセンがそうだった。選手本人の意志が強く、球団側とも移籍金をはじめさまざまな条件が合致すれば、40人ロースターに含まれた選手も太平洋を渡る。

斗山の関係者は「当時、移籍金を負担してフレクセンを連れてきた」と明かした。斗山はフレクセン獲得に上限額の100万ドルを投資したが、このうち年俸が60万ドル、契約金は14万3000ドルだった。残りの費用は移籍金として使われたことが推測できる。

現在、先発投手を探す韓国プロ野球球団は、移籍金も負担する覚悟で、40人ロースターに含まれた投手の獲得を進めている。

だが、外国人野手市場の動きは投手よりもいたって余裕がある。

既存の外国人野手と契約を結んだSK、KIA、ロッテや、リオン・ヒーリー(28)を連れてきたハンファ、そのほか6球団も、投手よりは余裕をもって野手市場を眺めている。

阪神入りが確実のメル・ロハス・ジュニア

数年前から韓国プロ野球球団のレーダー網に入ってきたランヘル・ラベロ(28)やジャスティン・ボーア(32)、オースティン・ディーン(27)らは、韓国球界入りの候補に挙げられている。特にボーアは、日本でプレーした2020シーズンで再契約に失敗したことから、韓国での再起を図っているようにも見える。

韓国プロ野球の各球団は、既存の外国人野手と彼らの技量を比較しながら、交渉のテーブルを進めているようだ。

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