“44歳無職”の元ヤクルト投手イム・チャンヨンが「高額・常習滞納者」となってしまった理由

韓国国税庁が去る12月6日に発表した2020年の高額・常習納税者に、元プロ野球選手のイム・チャンヨン(44)が名を連ねた。

国税庁によると、イム・チャンヨンは現在「44歳無職」で、去る2017年に総合所得税2億6500万ウォン(日本円=約2650万円)を滞納したという。

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1976年生まれのイム・チャンヨンは、1995年に韓国プロ野球のヘテ・タイガース(現・KIAタイガース)でプロデビュー。

以降、サムスン・ライオンズ(1999年~2007年)を経て東京ヤクルトスワローズ(2008年~2012年)、シカゴ・カブス(2013年)と国外でプレーした後、韓国に復帰。2014年から2015年までサムスンに再び所属し、最後はKIAで2016年から2018年までプレーした。

イム・チャンヨンはKIA退団後、海外進出など現役続行の努力を続けていたが、結局、2019年3月11日に引退を発表。その後は国内で家族とともに過ごしていた。

ヤクルト時代のイム・チャンヨン

イム・チャンヨンの国税滞納の公開内容を見ると、彼は2017年のKIA所属時に受け取った年俸などの収入を2018年5月に総合所得税として申告したが、その年の収入がなかったため税金を納めることできなかったようだ。

2億6500万ウォンと言う税額は、2018年9月30日に税務署から無納加算税などを合わせて告知されたものと言える。

イム・チャンヨンは2017年から2019年まで放出と引退が重なったことで、収入がなく適時に税金を納付できなかったとみられる。

最高滞納者はイム・チャンヨンの約44倍

国税庁は2004年から納税義務履行を誘導。公正な社会の雰囲気を醸成するため、毎年12月初めに高額・常習滞納者名簿を公開してきた。

高額・常習滞納者の公開対象は、滞納から1年経過、滞納額が2億ウォン(約2000万円)以上の個人及び法人。滞納者の氏名・商号(法人名)、年齢、職業、住所、滞納額の細目、納付期限及び滞納要旨が、国税庁ホームページで公開されている。

国税庁は今年3月に名簿公開予定者7624人を事前案内。6カ月間、納付を督励して疎明機会を与えた。

そして、分納で税金を納めたことで滞納額が2億ウォン未満になったり、異議申請など不服請求中の659人を除外し、最終審議を経て6965人の高額・常習滞納者を公開した。

今年の新規公開対象者は個人4633人、法人2332社で、総滞納額は4兆8203億ウォン(約4820億3000万ウォン)だった。

今年の最高滞納者をみると、個人では「レオン」という商号でサイバー賭博業を運営していたイ・ソンロク氏で、付加価値税など1176億ウォン(約117億6000万円)を滞納。

法人は(株)下院製薬で、勤労所得税など260億ウォン(約26億円)を滞納したようだ。

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