全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースがスカッドの限界を克服できないまま、アジアの舞台から早期脱落した。
【注目】蔚山現代ユン・ビッカラム「“韓日戦”で負けたくなかった」
12月1日(日本時間)に行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループH第5節で、全北現代は横浜F・マリノスに1-4の完敗を喫した。
勝ち点を得られなかった全北現代は、最終節を待たずしてグループステージ敗退が決定した。
前半17分、DFティーラトン・ブンマタン(30)のミドルシュートで横浜FMに先制を許した全北現代。以降も中盤争いで横浜FMに押され、まともに攻撃を展開することができなかった。
0-2で迎えた後半9分にFWグスタヴォ(26)のPKで1点を返すと、全北現代率いるジョゼ・モライス監督はMFハン・ギョウォン(30)やMFイ・シホン(22)、FWイ・ソンユン(20)ら攻撃陣を続々投入して逆転に乗り出す。しかし、同27分、38分の失点で横浜FMに突き放され、まさかの大敗を喫してしまった。
全北現代は、今回のACLで多数の主力選手が合流できなかった。
韓国代表のオーストリア遠征に合流したDFイ・ジュヨン(28)とKリーグMVPのMFソン・ジュンホ(28)は、代表内でのクラスター発生を考慮し、国際Aマッチ終了後、韓国に帰国。そのほかにも、MF邦本宣裕(23)やMFイ・スンギ(32)、DFイ・ヨン(33)といった攻守の主軸が負傷離脱でメンバーを外れた。
そのため、全北現代は事実上“1.5軍”に近い戦力でACLを戦わなければならなかった。
モライス監督はセンターバックが本職のDFク・ジャリョン(28)を右サイドバックに配置し、リーグ戦で出場機会が少なかったFWナ・ソンウン(24)やMFイ・スビン(20)といった若手を起用したが、横浜FMの戦力に圧倒された。グスタヴォやMFモドゥ・バーロウ(28)など残された主力は、毎試合で先発出場した影響でコンディション調整に苦労していた。
国内ではKリーグ1(1部)とFAカップで優勝し、史上初のリーグ4連覇と2冠を達成した全北現代だったが、多くの悪材料を抱えた状態でACLを乗り切ることはできなかった。
全北現代は2012シーズン以来、ACLをグループステージで去ることになった。
前へ
次へ