バレンシアのイ・ガンイン(19)がラ・リーガの巨艦レアル・マドリードを相手に善戦し、その可能性を見せつけた。
イ・ガンインは11月9日(日本時間)、バレンシアの本拠地メスタージャで行われたラ・リーガ第9節レアル・マドリード戦で先発出場し、81分間プレー。チームの4-1の大勝に貢献した。
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イ・ガンインはマキシ・ゴメスのパートナーとしてセカンドトップを務め、勤勉に動き、攻撃に活力を与える役割を果たした。独特のシンプルなボールタッチと正確なパスで、チームの攻撃に活気を吹き込んだ。
この日の試合での最高の場面は後半1分にあった。
ゴールポストから約25m離れた地点でパスを受け取ったイ・ガンインは、流れるようなターンからレアル・マドリードの守備陣3人の間を突っ切って前進した。テンポ速い左足シュートを試みた。
イ・ガンインの足を離れた強力なシュートは、レーザービームのように鋭く伸びたが、得点にはつながらなかった。レアルのGKティボー・クルトワの左手をかすめ、ゴールポストに強打。惜しくも得点にはつながらなかったが、名場面として記憶に残るシュートだった。
この場面のほかにも、イ・ガンインはレアル・マドリードの選手たちを相手にしても気後れせず、自分のプレーを見せた。
サッカー統計会社『WhoScored.com』は同日、イ・ガンインに評点7.36を与えた。チーム内で4番目に高い点数だった。バレンシアも今年9月末以来、5試合ぶりにリーグ戦で勝利する喜びを味わった。
この日の活躍を通じてイ・ガンインの立場にも変化の予感がある。
イ・ガンインは開幕戦の2アシストをはじめ、出場するたびに良いプレーを見せてきたが、出場時間はなかなか伸びなかった。スペイン現地でも議論の的になるほどだ。
これまでイ・ガンインに渋かったバレンシアのハビ・グラシア監督も、久しぶりにイ・ガンインを長く起用し続けた。イ・ガンインが最後に痛みを訴えた後、ベンチに呼び出したが、レアル・マドリードという世界最高のチームを相手に活躍しただけに、グラシア監督のイ・ガンインを見る目にも変化があるかもしれない。
一方、イ・ガンインはAマッチ期間を迎えて韓国代表に合流。オーストリアで行われるメキシコ代表、カタール代表との試合を準備する予定だ。
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