Kリーグ優勝が絶望的な蔚山現代にサポーターは何を思うか「最後は自分たちのサッカーを…」

2020年11月01日 サッカー #Kリーグ

去る10月25日、ホームで行われたKリーグ1(1部)第26節の全北現代モータース戦で0-1と敗れ、首位から2位にへと陥落してしまった蔚山現代。試合後、クラブ公式SNSはファンの怒りと不満であふれた。

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蔚山現代は、前節の浦項スティーラース戦でも0-4の大敗を喫していた。それでも、次こそ勝利を得ることを信じ、サポーター集団『チョヨンチョンサ』を中心としたファンはうっぷんを飲んだ。

にもかかわらず、チームがまたも敗れて空しく2位に転落したことで、ついに不満が爆発してしまった。

全北現代戦終了後、観客に挨拶をする蔚山現代の選手

ファンの間からは、「顔も見たくない。ユニホームも全部燃やした」「もう騙されない」といった不満が噴出。

一方で、「こうしてまた騙されても、(最終戦に)行って後悔するはず」「それでも最後まで行けば、奇跡も起きるのではないだろうか」と、わずか1%の奇跡でも見守りたいという声も多数存在した。

蔚山現代のSNS上は、このように相反する反応を示したファンの書き込みであふれた。

学生時代から『チョヨンチョンサ』の一員に加わり、20年間サポーターとして活動しているという30代のファンは、「最終戦のチケットを予約した。率直に言うと、優勝の可能性が低くなってからは行きたくなかった。でも、優勝とは関係なくどう締めくくりをするのか見てみたい」とし、「15年ぶりの優勝が難しくなったなか、ファンの心は揺れ動いている」と明かした。

「もはや優勝に大きな意味は…」

いつになくファンの傷心が大きい状況で、蔚山現代は11月1日、ホームの蔚山文殊競技場でKリーグ1(1部)最終節の光州FC戦を戦う。キックオフは午後3時を予定している。

蔚山現代にとって最高のシナリオはただ一つ。光州FCに勝利し、同時刻に大邱FCと対戦する全北現代が負けることだ。

そうなれば、蔚山現代は勝ち点57で同率に並び、全北現代よりも7ゴール上回る多得点によって、再逆転優勝を果たすことができる。ファンたちは、蔚山現代の自尊心を懸けた最後のリーグ戦で、是が非でも勝利することを望んでいる。

現役時代はヴィッセル神戸でもプレーしたキム・ドフン監督

縁故地の蔚山出身で、15年前のKリーグ優勝を現地で見守ったという40代のファンは、「最近の試合を観ると、相手よりも必死さが足りなかったのではないか。光州FC戦では最後まで全力を注ぎこむサッカーが見たい」とし、「(キム・ドフン)監督も話していたが、今シーズン、全北現代との直接対決で3戦全敗している状況で、(奇跡的に)優勝したとしても大きな意味はない。自分たちのサッカーを披露してほしい」と強調した。

蔚山現代は、イ・グノやイ・チョンヨンらを中心に選手内ミーティングを通じて結束を固めるなど、ベテランの奮起で名誉挽回に乗り出す。

特に、全北現代戦で致命的なミスを犯し、敗北の原因ともなってしまったDFキム・ギヒや、ここ数試合ノーゴールが続いているFWジュニオール・ネグランなど、攻守の中心選手は特にスパイクのひもをきつく結ばなければならない。

Gkチョ・ヒョヌ(左)とキム・ギヒ

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