韓国女子ツアー、“未完の大器”が昨季6冠女王との接戦制す!初優勝に輝いたイ・ソミとは

2020年10月26日 ゴルフ #韓国女子ツアー

“未完の大器”イ・ソミ(21)が韓国女子ツアーで生涯初優勝を成し遂げた。それも、同期の“6冠女王”チェ・ヘジン(21)を押しのけての戴冠だ。

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イ・ソミは10月25日、サウスリンクスカントリークラブ霊岩(ヨンアム)で行われた韓国女子ツアーの「2020 HUEN CARE女子オープン」(10月22~25日、賞金総額8億ウォン=約8000万円)最終ラウンドで5バーディ・1ボギーを記録。結果、通算9アンダーの「207」で優勝を果たした。

(写真提供=KLPGA)優勝トロフィーを手にするイ・ソミ

「何年間も優勝がなく出遅れたと…」

今大会は当初、4ラウンド72ホール試合だったが、去る23日の第2ラウンドが強風の影響で中止となり、3ラウンド54ホール試合に縮小された。

単独首位のチェ・ヘジンと1打差の2位で最終ラウンドを迎えたイ・ソミは、3番ホールで一つ目のバーディを奪うと、8番ホール、9番ホールと連続バーディを沈め、逆転優勝への足場を固めた。対するチェ・ヘジンは2番ホールでのバーディ以降、打数を減らせず後退。代わって、キム・ボア(25)が5番ホール(パー3)でのホールインワンを足がかりにイ・ソミに迫った。

(写真提供=KLPGA)チェ・ヘジン
(写真提供=KLPGA)キム・ボア

キム・ボアと1打差という薄氷のリードを維持していたイ・ソミは、最終18番ホール(パー4)でバーディパットに失敗。パーパットを無条件成功させなければならない窮地に追い込まれた。

パーセーブができなければ、2位キム・ボアとの延長戦を戦わなければならなかったからだ。

イ・ソミは、以前同じ会場で行われた「ファントムクラシック2020」(9月25~27日)で第2ラウンド終了時点まで首位だったにもかかわらず、終盤の不振で優勝トロフィーを逃した。それだけに、大きな重圧がかかる場面となったが、イ・ソミは落ち着いてパーセーブに成功。去る2017年の韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)入会以降、42大会目となった今大会で感激の初優勝に輝いた。

(写真提供=KLPGA)祝福を受けるイ・ソミ

海辺に作られたリンクスコースらしく、大会期間中は厳しい風が選手たちを苦しめた。

イ・ソミは「風に勝つというよりも、(風にボールを乗せて)自然にピンそばにつけようとした。何年間も優勝がなく大きく出遅れたと思っていたが、優勝できてうれしい」とし、「会場近辺の莞島(ワンド)で試合を見守ってくれた両親に感謝したい」と話した。

前日まで単独首位を走っていたチェ・ヘジンは結局、通算6アンダー、「210」の3位タイで大会を終えた。昨シーズン、賞金女王や大賞(年間MVP)、平均ストローク賞、最多勝(5勝)などを受賞して圧巻の“6冠女王”となったチェ・ヘジンだが、今シーズンは未だ優勝を果たせずにいる。

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