関東大学サッカーリーグ第8節延期試合、「究極の当事者意識」で早稲田大学が無失点の3連勝

2020年10月21日 サッカー #玉昌浩

10月20~21日、「JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦」第3節、第7節、第8節延期試合が行われた。

10月20日に行われた立正大学と専修大学の試合は、立正大学が5ゴールを挙げ、5-1で専修大学に勝利した。試合後、立正大学・杉田守監督は3-4-3の専修大学に対して、「ミラーゲームになるが、しっかりショートパスをつないでくるチームなので、奪ってからの速い攻撃、サイドを生かした攻撃が今日は上手く出た」と述べた。またこの日2得点の青島太一については、「ゴール前で慌てないで冷静にプレーできる」と評価した。

一方の専修大学・高崎康嗣監督は「相手を受けて、自分たちで崩れてしまった」とコメントした。

同日行われた順天堂大学と早稲田大学の試合は、前半12分、柴田徹の左コーナーキックを小倉陽太がニアで頭で合わせて先制。前半21分には梁賢柱がPKで追加点を決め、後半39分には丹羽匠がダメ押しゴールを決めて、早稲田大学が3-0で勝利した。

試合後、早稲田大学・外池大亮監督は「個人的には順天堂大学さんが鬼門だった。すごく力があり、能力の高い選手がそろっていて、しっかり良いポジションとる、したたかなチーム」と順天堂大学を評価したうえで、「単純にゴールを攻めるだけでは解決しないと思った。順天堂大学さんをリスペクトして相手を知ることから入り、そのうえでどこで上回れるのかを確認した。前々回の筑波戦、前回の立正戦とゴールは奪えているが、その要因は接点の部分。球際、セカンドボールの勝率が駒澤戦のときよりもかなり上がっていた。そこが我々の基盤。さらに熱量、自分たちの思いをしっかりと発揮する。また、順天堂大学さんは逆転するゲームが多いので隙をなくす。90分間、そういった部分を絶やさずにやっていこうという入り方だった」とし、「守備をしっかり前から掛けて、高い位置でプレッシングする形がはまった」と振り返った。

また3試合連続無失点については、「山田晃士と杉山耕二を中心に、ゲームをコントロールしている。試合中も私が前の選手にボールが収まらなくて叱咤したときに、山田が『僕のキックが悪かったんで』って言ったりだとか。すごく周りを見れていて、冷静にゲームを分析できている。何よりも“自分事”にできている。あいつが言われているから、あいつが直せばいいと思うのではなくて、そこにかかわった誰かがそれを“自分事”だと思い、そういう言葉が出てくる。究極の当事者意識を持とうという我々のビジョンを4年生が中心となって体現してくれている」と語った。

10月21日には日本体育大学と立教大学の試合が行われた。試合は前半19分、立川将吾の左コーナーキックをGKがはじいたボールを宮倉樹里杏がコントロールし、オーバーヘッドで決めて立教大学が先制したまま前半を折り返す。日本体育大学・矢野晴之介監督がハーフタイムに「ギャップを作って背後をしっかりとって、動きを入れたなかで逆サイドを見たり、真ん中に付けたりなど。そういうことを何回もやっていこう」と話して送り出したという後半に、河村慶人が2ゴールを挙げ、日本体育大学が2-1で逆転勝利を収めた。

第3節、第7節、第8節延期試合の結果は以下の通り。

第3節
【1部リーグ】
筑波大学 2-1 国士舘大学
【2部リーグ】
日本体育大学2-1立教大学

第7節
【1部リーグ】
立正大学 5-1 専修大学

第8節
【1部リーグ】
順天堂大学 0-3 早稲田大学

(文=玉 昌浩)

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