東アジアNo.1を決めるE-1選手権は本日(7月15日)、龍仁(ヨンイン)ミルスタジアムで日本vs韓国が行われる。
韓国は日本との通算対戦成績で42勝23分16敗も、直近は2021年3月の親善試合、2022年7月のE-1選手権でいずれも0-3と完敗続き。
自国開催の今大会はともに2連勝としているが、得失点差で日本が上回るため、2大会ぶり6回目の優勝には勝利のみが求められている。
韓国で国内組23人とJリーグ組3人でメンバーを構成しているが、なかにはACLで日本勢と対戦経験のある選手も多い。今回は森保ジャパンが警戒すべき選手を5人紹介しよう。
中国との初戦で痛烈なミドルシュートを突き刺し、大会ファースゴールを決めた左利きの背番号10。現在は兵役のため軍隊チームの金泉尚武(キムチョン・サンム)に所属し、今季Kリーグでここまで21試合6ゴール4アシストと絶好調。入隊直前には蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ/現・蔚山HD FC)の一員として、2023-2024シーズンのACL準決勝で横浜F・マリノス相手に1G1Aの活躍を見せた。除隊予定は今年10月。
チーム最年長35歳のベテランストライカーで、日本代表で戦後最年長初出場・初得点を記録したジャーメイン良と似た“遅咲き”。世代別代表歴はなく20代を主に2部で過ごしたが、30代を超えてポテンシャルが開花。2021年と2023年にKリーグ1得点王に輝くと、2024年3月に「33歳343日」でA代表デビュー。韓国代表の史上最年長デビュー記録を更新した。今大会の中国戦でも「35歳85日」でゴールし、歴代最年長得点ランキングの6位に入っている。
サイドバック、センターバック、ボランチと複数ポジションをこなす守備のマルチロール。選手生活のスタートは3部相当のセミプロも、Kリーグ1の浦項(ポハン)スティーラーズとの練習試合でプレーを高く評価され、2021年7月に同クラブ入団。同年11月にAFCチャンピオンズリーグ決勝のアル・ヒラル戦に出場すると、2022年はトッテナムと対戦したKリーグ・オールスター選出、2023年はKリーグ年間ベストイレブン候補選出と瞬く間に駆け上がり、昨年6月についにA代表デビューを果たした。2023年ACLの浦和レッズ戦で埼玉スタジアム2002を訪れた際には、「壮大な雰囲気のなかサッカーをできて光栄に思う。もっと頑張ってこのような舞台でプレーしてみたい」とコメントしている。
ソン・フンミンらと同じ1992年生まれで、小柄だがキレのあるドリブルが持ち味のウィンガー。ゴール後に両腕を突き出して飛び跳ねる「管制塔セレモニー」が有名で、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース時代の2022年ACLでは埼スタでのヴィッセル神戸戦でも同ダンスを披露し、日本のサッカーファンに強烈なインパクト残した。今年からFCソウルに移籍したが、得点後には変わらず管制塔ダンスを披露し続けている。
韓国代表の現守護神で今大会のキャプテン。Kリーグでは2015~2016年で2部、2017~2024年で1部の年間ベストイレブン選出と、プロ3年目以降から“Kリーグ最優秀GK”の座を独占。昨季はGKとして16年ぶりとなる年間MVPも受賞した。抜群の反射神経の持ち主で、今夏に蔚山が出場したクラブワールドカップでは、ドルトムント戦で28本のシュートを浴びるも10セーブと孤軍奮闘を見せて話題に。
(構成=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)
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