韓国Kリーグで逆転優勝狙う全北現代、キーマンは元新潟キム・ジンスの“代役”イ・ジュヨン?

2020年10月03日 サッカー #Kリーグ

アル・ナスルへ去った元新潟キム・ジンスの“代役”が、全北現代モータース逆転優勝のためのキーマンになるかもしれない。

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全北現代は最近、韓国Kリーグ1(1部)で3連勝に成功し、首位の蔚山現代FCと差を詰めた。ともに勝ち点51で並んだ両チームは、多得点で上回る蔚山現代が辛うじて1位の座を守っている。

その蔚山現代は直近5試合で1勝3分1敗と振るわない。勢いだけを見れば、全北現代がいつ順位をひっくり返してもおかしくない状況だ。

全北現代モータース

上昇ムードの原動力は守備から生み出される。全北現代が連勝中に喫した失点はわずかに「1」。その失点も、蔚山現代との直接対決で生まれたものだ。

全北現代は、着実に堅固な守備組織を築くことに成功している。FAカップ準決勝の城南FC戦まで含めれば、公式戦4試合で1失点ということになる。

それ以前のKリーグ第18節~第20節では7失点と崩れ、1分2敗と危機に陥った。その当時と比べれば、明らかに違う流れが全北現代に訪れている。

キム・ジンスの“代役”にチームメイトや監督も信頼感

今夏にチームを退団したキム・ジンスの穴で揺れた左サイドが、守備面で安定を取り戻したことが大きい。

全北現代はキム・ジンスが退団した当時、3試合で勝利を逃す苦しい戦いが続いた。キム・ジンスに代わる左サイドバックにはイ・ジュヨンが起用されたが、相次いで失点してしまったことで問題点も指摘されていた。

突然のキム・ジンス退団で代役を任されたイ・ジュヨンとしては、大きな負担を感じざるを得ない状況だった。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)イ・ジュヨン​​​​​​

同じくサイドバックのチェ・チョルスンが出場した蔚山現代戦と釜山アイパーク戦では、どちらも全北現代が勝利し連勝を収めた。ただ、チェ・チョルスンは「イ・ジュヨンは魅力的な選手だ」と、気苦労するイ・ジュヨンに配慮するコメントを残した。

そんなイ・ジュヨンは去る9月27日、ファイナルA初戦の尚州尚武FC戦で先発フル出場し、1-0とチームの無失点勝利に貢献した。安定した守備を披露し、尚州の攻撃を防ぐ決定的な役割を果たした。

この試合、全北現代は尚州に主導権を握られ、後半途中まで厳しい展開が続いていたが、失点はしなかった。イ・ジュヨンは、後半24分に生まれたイ・スンギの先制ゴールを誰よりも喜んでいた。

そのイ・スンギは、「イ・ジュヨンが劣っているわけではないが、キム・ジンス移籍後に連敗したことで負担が大きかった。ジュヨンには“気にすることじゃない”と声をかけたが、周囲の雰囲気がそうなっていた」とイ・ジュヨンを慰労した。

ジョゼ・モライス監督も、「イ・ジュヨンが個人的に能力のある選手だと思っている。キム・ジンスが去った後の2試合は、組織力の面で磨かれていなかった。最近は良くなっている。組織力を理解し、積極的なプレーを見せている。もっと良い姿を披露できる選手だ」と称賛と期待を示している。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ジョゼ・モライス監督

左サイドの守備の安定感次第で、全北現代が逆転優勝できる可能性も変わる見通しだ。チェ・チョルスンやイ・ヨンの右サイドバックは安定的だが、逆サイドのイ・ジュヨンはまだ少しずつ信頼を得ている状況である。

イ・ジュヨンは来る代表ウィークに行われる韓国A代表vsU-23代表のスペシャルマッチを控え、A代表メンバーに抜てきされた。イ・ジュヨンとしては5年ぶりの代表選出だ。

彼が代表チームで優れたプレーを見せることができれば、シーズン終盤を戦う全北現代にとって大きなプラスとなることは間違いない。

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