不人気スポーツの苦悩は、言葉で表現できない。
「4年に一度だけ活動する種目」という言葉があるほど、大きなイベント時にだけ注目を集める。それほど大衆の関心がないという証拠でもあるが、熱心に汗を流す当該スポーツの選手、指導者、関係者らにとっては残念でならないだろう。
先月閉幕したジャカルタ・アジア大会においても、その扱いは大きく変わることはなかった。多様な種目で汗の結実を結んだ選手たちは、それぞれ首にメダルをかけて自分の努力を証明した。なかには韓国スポーツにおける“メダルの不毛地”といえる種目で、大きな快挙を成し遂げたものもあった。予想外の成績だったためマスコミの注目を浴びることができ、世間にその種目を知らせるきっかけになったりもした。
しかし、現実は冷酷だ。
関心が集まったのは、選手たちがメダルを首にかけたしばらくの間だけ。このような背景を変えるためには、スポーツ行政から文化までが変わるべきだという声も大きい。多様なスポーツのインフラ構築と人口の増加は、不人気種目の関心に変わるというのが体育界の共通の意見だ。
一例として、今大会で大きな成果を出したセパタクローとカバディを挙げることができる。名前もなじみの薄い種目だが、今大会の成果で広くその名を知らせることができた。とはいえ同種目の発展に大きな影響は及ばなかった。
最近『スポーツソウル』とのインタビューで、大韓体育会関係者は「アジア大会で結果を出したとはいえ、それらの種目に特恵を与えて予算を編成することはない。各種目団体の年間予算計画に沿って予算を編成する」と説明した。つまり、すぐにメダルの効果はないということだ。
自主的に予算を調達できるスポンサーの反応はどうだろうか。
セパタクローはジャカルタ・アジア大会で女子レグ銀メダル、男子レグ銅メダルをそれぞれ獲得した。ホームで行われた前回の仁川(インチョン)大会時には公式スポンサーがあったが、今回はなかった。大韓セパタクロー協会の関係者は「未だに公式的なスポンサーの提案はない状況。現在、すべての神経を世界選手権大会の日程などに当てており、韓国セパタクローの未来は大会後に話し合う予定」と明かした。
セパタクローは2002年の釜山(プサン)大会の男子サークルで、金メダルを獲得したことがある。その後も地道にメダルを獲得してきた。
セパタクローよりも厳しいカバディの現実
一方、今大会をその名を知らせたカバディの事情は、似ていながらもさらに酷い。