「選手が罪人扱いされないか…」韓国プロスポーツ初の感染者発覚に揺れるKリーグ

「初の事例として知られてしまえば、選手は罪人扱いされ、クラブのイメージも悪くなってしまわないか」

【写真】Kリーグ美女チアリーダーの“セーラー服姿”

Kリーグのとあるクラブ関係者は、こう語った後にため息をついた。

韓国プロ野球のハンファ・イーグルス投手シン・ジョンラクが新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたことで、Kリーグ内にも懸念の声が高まっている。問題は、新型コロナが全国的に再拡散されていることから影響を恐れた一部の団体や個人が、隠ぺいを画策しようとしている点だ。

ハンファ・イーグルスは隠ぺいでは無かったが、シン・ジョンラクが陽性判定を受けてからしばらく経過した後に韓国野球委員会(KBO)に報告したことが明らかになったため、“遅い報告だ”と非難されていた。

「“初の事例”という不名誉な認識が…」

シーズン開幕前、有症状者発生時はただちに報告することを韓国プロサッカー連盟は各クラブに公示していた。

連盟は、リーグ開幕以降から直近4カ月間で約10件の報告を受けたことを明かした。イ・ジョングォン広報チーム長は「すべてが“有症状者発覚”と報告されたわけではない。たとえば、無症状者だが以前食事した場所に感染者が訪れたため、間接接触を憂慮して検査した結果、陰性と診断されたケースもある」と述べた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

このように進んで申告行ったクラブもある一方、内部で新型コロナ検査を実施した場合でも報告をしなかったクラブもある。

とあるクラブAの関係者は「職員1人が某団体を訪問したのだが、そこで感染者が出たことが気にかかり検査を受けた結果、陰性と診断された」とし、クラブBの関係者は「高熱が数時間続いた選手がいたが、ただの風邪と診断された。その後は何の症状も出ていない」と明らかにした。

“万が一の事態を考慮し、韓国プロサッカー連盟に報告する考えは無かったのか”という質問に対しては、「有症状者では無かったから」「“初の事例”という不名誉な認識が大きかったため、内部でさらに確認作業を経た」という返答がほとんどだった。

Kリーグも韓国プロ野球も、1軍選手やスタッフ陣から感染者が出た場合にはリーグが中断される可能性が浮上している。無観客開催によって各クラブの損失が大きい状況も相まって、「我々のチームや選手のせいでシーズンを終えられなかったら」という懸念が膨らんでいるのだ。

韓国プロサッカー連盟は、12種ハイリスク施設(居酒屋など)への出入りが摘発された選手を懲戒することをすでに発表している。リーグ関係者の間からは「防疫ムードを引き締めることも重要だが、有症状者に限らずさまざまな面で自主申告の雰囲気を醸成し、共有すべきとだ」との声も挙がっている。

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