日本スポーツ界の暴力に関する意味のある調査が発表された。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が7月20日、日本スポーツ界の虐待に関する調査を発表した。
報告書「『数えきれないほど叩かれて』:日本のスポーツにおける子どもの虐待」によると、25歳未満の回答者381人のうち、19%がスポーツ活動中に暴行を受けた経験があるという。
HRWは過去にもオリンピック開催国のスポーツ界の虐待に関する調査を進めてきた。日本は東京五輪開催を控え、実施された調査である。
回答者は暴行の加害者として「指導者」を最も多く挙げ、次いで「先輩」を指名した。
HRWは「日本のスポーツチームでは、年上の選手(先輩)と年下の選手(後輩)との間に上下関係が存在することが多い。この関係はメンターシップとして機能することもあるが、上下関係が後輩への暴力や暴言につながることもある」と指摘した。
またHRWは、オリンピックとパラリンピック経験者を含む800人を対象にした証言も確保した。体罰はもちろん、性的虐待の状況も明らかになった。
HRWは、日本政府に独立行政機関である「日本セーフスポーツ・センター」の設置を勧告し、環境改善を促した。
韓国スポーツ界では最近、元トライアスロン韓国代表のチェ・スクヒョン選手が監督や先輩からの暴行や嫌がらせを苦に、自ら命を絶つ悲劇が起きている。スポーツ選手たちの悲劇を繰り返さないように、両国ともに対策が求められている。
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