自殺した元韓国代表選手の事件が負担に…調査官3人が退社の意思明かすも思いとどまる

2020年07月08日 スポーツ一般

大韓体育会クリーンスポーツセンターで暴力や性的暴行事件を専門的に担当する調査官3人が、故チェ・スクヒョン事件後に退社を考えたが、再び気持ちを入れ替えたことがわかった。

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大韓体育会の関係者は、「故チェ・スクヒョン選手を担当した調査官を含む3人の調査官が最近、退社の意思を表明したが思いとどまった。今回の事件に対する負担が大きかったようだ」と伝えた。

故チェ・スクヒョン事件とは、去る6月26日に元トライアスロン韓国代表のチェ・スクヒョン選手が自ら命を絶った事件のこと。彼女は、所属する慶州(キョンジュ)支庁トライアスロンチームの監督やチームドクターを名乗る男、そして主将など先輩選手から過度なパワハラやいじめを受けており、それを苦にしてこの世を去った。

7月6日、故チェ・スクヒョン選手のチームメイト2人が記者会見を行った

大韓体育会キム・スンホ事務総長は7月8日、退社の意思を明かした捜査官たちと直接会って説得し、クリーンスポーツセンターが統合される「スポーツ倫理センター」の発足(8月予定)に合わせて7月末まで勤務するとの意思を受け取った。

調査官3人は、2019年に発覚したショートトラック韓国代表シム・ソクヒ選手に対する性的暴行事件をきっかけに、より専門的な調査官が必要という意見が噴出したことでクリーンスポーツセンターに補充された人員だ。3人はいずれも警察出身で、そこで積んだ経験をもとに事件を解決するために雇われた。

しかし3人は労働契約ではなく、委嘱契約の身分だ。予算不足と、8月に発足されるスポーツ倫理センターへの統合を控え、労働契約をしていないと思われる。

暴力や性的暴行などの事件の調査は、クリーンスポーツセンター内でも重要な業務だ。専門的な調査官を採用するためには、それなりの待遇が必要となる。3人の調査官が不安定な身分であった点は、改善すべき問題と思われる。

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