“奇抜ヘアーのGK”チョ・ヒョヌのロールモデルは誰?元札幌ク・ソンユンにも言及【インタビュー】

「早く“鳥の尾頭”に変身してキム・ビョンジ先輩をスタジアムに招待したい」

【インタビュー】ク・ソンユンは“札幌愛”を忘れない。「本当にありがたいチーム」

去る6月14日、本紙『スポーツソウル』とのインタビューで笑いながらこう話した韓国代表GKチョ・ヒョヌ(28・蔚山現代FC)。

彼はその前日、Kリーグ1(1部)第6節で城南FC相手に今シーズン3回目のクリーンシートを達成していた。

昨シーズンで大邱FCを離れ、“スター軍団”蔚山現代のユニホームを着たチョ・ヒョヌは、新天地でも優れた反射神経を披露しゴールを守っている。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)チョ・ヒョヌ

クリーンシート数ではソン・ボムグン(22・全北現代モータース)やキム・ヨングァン(36・光州FC)ともに1位タイ(3試合)をマークし、リーグ最少失点(4失点)を誇る堅守でチームを支えている。

チョ・ヒョヌが挙げた「2人のロールモデル」とは?

飛びぬけたセービング能力に劣らず、チョ・ヒョヌは常に独特なヘアスタイルで注目を集める。2-0で勝利したドイツ戦が印象的な2018年ロシアW杯でも、モヒカンスタイル(雄鶏のように中央だけを残した髪型)で全世界のサッカーファンの目を引いた。

そんなチョ・ヒョヌは最近、韓国サッカーの伝説的ゴールキーパーであるキム・ビョンジ(50)の髪型を研究中だという。

1998年フランスW杯にも出場し、Kリーグ通算最多出場記録(706試合)を持つキム・ビョンジは、チョ・ヒョヌのように現役時代はセービング能力と華やかなヘアスタイルで名を馳せた選手だった。

現役時代のキム・ビョンジ

特に、1992年から200年まで蔚山現代で223試合に出場した彼は、トレードマークの“鳥の尾頭”をなびかせ、チームのリーグ初優勝(1996年)に貢献した。また、1998年のプレーオフ第2戦の浦項スティーラース戦ではヘディングゴールを決め、Kリーグで初めて得点したゴールキーパーとして歴史に名を刻んだ。

蔚山現代で全盛期を送るチョ・ヒョヌは今年、“キム・ビョンジ印の鳥の尾頭”をまねて優勝への機運を高めている。

現在、彼は後頭部の髪の毛がかなり伸びている状態だ。「ただ髪が伸びれば良いと思っていたが、これ(鳥の尾の形)に作るのが容易ではなかった」とチョ・ヒョヌは笑うと、「キム・ビョンジ先輩を見てサッカーが、ゴールキーパーが好きになった。(蔚山現代で)先輩のヘアスタイルをまねれば、何かもっと自信をもって試合に臨めるのではないか」と語った。

そして、「髪型が完成したら必ず先輩を招待したい。一風変わったインスピレーションを受けるのではないか」と付け加えた。

チョ・ヒョヌの“ロールモデル”はヘアスタイルだけにとどまらない。

彼は、現役選手の中で最高のロールモデルと挙げるスペイン代表GKダビド・デ・ヘア(29・マンチェスター・ユナイテッド)の映像を今も見逃さずに探しているという。

「新型コロナのせいで(移動が自由でないからか)ひげが伸びていた」とデ・ヘアの風貌にも一言述べたチョ・ヒョヌは、彼から学んでいることを次のように語る。

「ビッグクラブで長くプレーしたからか、危険な状況でもより落ち着いて余裕があるように見えた。“自分が防げる”と確信して臨んでいるようで、学ぶことが多い」

Kリーグ移籍のク・ソンユンにも助言

守備に重きを置いて試合をしていた大邱時代と比較し、攻撃的なサッカーを志向する蔚山現代は、チョ・ヒョヌにとってもう一つの成長の土台となっている。

彼は「大邱ではどうしても守備の負担が大きかった。だが、蔚山現代ではキーパーでもビルドアップに参加しなければならない」とし、「最初はぎこちなかったが、どんどん発展しているようだ。(ビルドアップのために)キーパー同士で別途練習もしている」と話した。

チョ・ヒョヌは今シーズン、チームを15年ぶりリーグ優勝に導くことはもちろん、A代表でもさらに生まれ変わることを強調している。

「パウロ・ベント監督もビルドアップを強調している。僕も蔚山で適応できて来ているから、もっと上手くやれると思う。新型コロナのせいで止まってしまっているが、早く国際Aマッチをしたい」と本人も意気込む。

(写真提供=大邱FC)ク・ソンユン

そして、最近では代表チームメイトで同じポジションのク・ソンユンが、北海道コンサドーレ札幌を離れてチョ・ヒョヌの古巣である大邱に入団した。

チョ・ヒョヌは「ソンユンが以前、“大邱に行くと思う”と話したことがある。個人的には大邱の戦術の色や選手の特徴について伝えた。Kリーグでも彼らしく能力を発揮できると信じている」とエールを送った。

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