元千葉ロッテのキム・テギュンが所属するハンファが10連敗…蘇る13連敗の悪夢

韓国プロ野球のハンファ・イーグルスが6月3日のキウム・ヒーローズ戦で敗れ、10連敗を喫した。

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ハンファ・イーグルスの直近の10連敗は、2013年4月11日のサムスン・ライオンズ戦だ。2013年当時、ハンファはサムスンに3-9で敗れた。ハンファはその後、4月16日のNCダイノス戦(6-4)で勝利するまで13連敗となり、不名誉な同部門の新記録を作った。

その記録は今も破られていない。

2013年のハンファの13連敗について、育成不良、安易な戦力改善作業、チーム雰囲気の刷新失敗など、全体的な難局という指摘が多かった。それから7年が過ぎた今シーズンも、まったく同じ話が出ている。

チーム打率、本塁打数がリーグ最下位

ハンファ・イーグルスを率いるハン・ヨンドク監督のレームダックが始まったではないかという観測もある。連敗中はチームの雰囲気が悪化するしかなく、さまざまな憶測が出てくるものだ。

ハンファ・イーグルスのハン・ヨンドク監督

チームが連敗するのは、競技力が低いからに他ならない。「偶然の勝利はあっても偶然の敗北はない」という野球の格言に照らしてみると、チーム防御率10チーム中8位(5.58)、チーム打率10位(0.242)では勝利は厳しい。

1試合当たり平均5.58点を奪われるのに、自分たちはあげる得点は3.56点に過ぎないのだから、毎試合負ける計算となる。10球団のうち、唯一の二桁のチーム得点(89点)、本塁打数最下位(16本)、最多与四球(102)で、チームの平均出塁率も0.305に過ぎない。数字が示す通り、“全体的な難局”だ。

2人の外国人投手が先発ローテーションに加わり、キム・ミンウ、チャン・ミンジェ、チャン・シファンなど既存の先発陣もそろっているが、シーズン序盤に早くも訪れた危機を乗り越えられない。

キム・テギュンは2軍落ちも経験

先発陣の防御率5.10では、打者も焦りを感じざるを得ない。元千葉ロッテのキム・テギュンをはじめ、ソン・グァンミン、イ・ソンヨル、ジャレッド・ホイングまで不振に陥り、コアとなるべき選手たちが弱体化したことで、相手との力比べでいつも敗れている。

キム・テギュン

振り返れば昨シーズン、開幕5連敗に陥るなど4月まで勝率0.313(10勝22敗)で最下位にとどまっていたKTウィズは、いち早く戦略に変化を加えて反転に成功した。長打力の代わりに機動力を生かし、イ・デウンを抑えに回してブルペンを再編するなどして、最終的にレギュラーシーズンを勝率5割で終えた。

無策で10連敗を喫しているハンファ・イーグルスが、一度ぐらいは参考にすべき事例ではないだろうか。

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