「ファンですら、もう僕たちを見限ってしまうかもしれない」
かつてNPBの3球団でプレーしたイ・スンヨプ氏が、成績不振の責任を取り、韓国プロ野球・斗山(トゥサン)ベアーズの監督を辞任した。
後任に立ったのは、チョ・ソンファン監督代行。彼が選手たちに最初に伝えたのは、「プロらしい姿を見せよう」という力強いメッセージだった。
現在、斗山は10チーム中9位に沈み、長年培ってきた“粘り強さ”が失われつつある。ダグアウトからは自信も感じられず、今こそ変化が求められている。
チョ監督代行は「冷静に見て、今の斗山は韓国シリーズ進出を語れる状況ではない」と現実を認めつつも、「だからこそ、与えられたチャンスを大切にしてほしい。全力を尽くす選手にだけ機会を与える」と語った。
続けて、「最近、ファンすら僕たちを諦めかけているように感じた。だからこそ、選手たちには“プレーに心を込めよう”と伝えた」とも明かした。
またチームは最近、主力として活躍していた内野手カン・スンホ、ヤン・ソクファン、外野手チョ・スヘンの3選手を二軍に降格。度重なる怠慢プレーが問題視されての処置だった。チョ代行は、すべての選手に“変化”を求めている。
「ベテランと若手の間で軸となる“中核選手”が足りない。もし中核がしっかりしていれば、ここまで崩れることはなかったはずだ」とし、「既存の主力選手たちも、全力を尽くさなければチャンスはない。ベテランこそ率先して模範を見せてほしい」と強調。さらに「準備ができていない選手は起用しない。全員が最善を尽くしてほしい。私たちはプロなのだから、ファンの前でそれを見せなければならない」と断言した。
こうした“冷静なリーダーシップ”は、チョ監督代行の強みでもある。KIAタイガースのイ・ボムホ監督も、「チョ・ソンファン代行は冷静な判断力と勝利への執念を持つ人物。かつてロッテの主将としても存在感を発揮した方で、斗山を立て直せるはず」と評価している。
もちろん、チーム状況は依然として厳しいが、シーズンはまだ折り返し前。9位に沈む斗山にも、巻き返しのチャンスは残されている。
「ファンが納得できる野球をしなければならない。選手たちとともに、覇気あふれるプレーをしていきたい。イ・スンヨプ監督が退いた責任は、私たち全員にある。だからこそ、責任感を持って全力を尽くす」と語ったチョ代行の“逆襲”に期待がかかる。
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