元韓国代表DFチャ・ドゥリ(39)は現在、FCソウルのユースチームの監督に就任し、指導者としてキャリアを築き始めている。
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ルーキー時代から飛びぬけた活躍を見せ、代表でもその才能を認められたチャ・ドゥリだが、彼のキャリアには常に、“韓国サッカーの英雄”であり自身の父親であるチャ・ボムグン(66)の影が付きまとった。
息子にとって、ブンデスリーガ史上最高の外国人選手の一人と評された父親チャ・ボムグンの存在は、まさに“越えられない壁”だった。
チャ・ボムグンは欧州の舞台で通算121ゴールを決め、代表では最多出場(136試合)と最多得点(58ゴール)記録を保持している。
父親ほどの記録や栄光は無かったものの、チャ・ドゥリは選手生活の大半をドイツで過ごした。2002年にレバークーゼンに加入以降、フランクフルトやマインツ、フライブルクなど、さまざまなクラブでプレーした。
代表でも2015年3月のニュージーランド戦まで、14年間で76試合に出場した。当時、ハーフタイムに行われた引退セレモニーで父親と抱擁し涙を見せた場面は、チャ・ドゥリがこれまで背負ってきたものの重さを感じさせる一幕だった。
チャ・ドゥリは去る4月19日(日本時間)、アジアサッカー連盟(AFC)とのインタビューで、現役時代の心境を以下のように明かしていた。
「時々、父が憎かった。彼が成し遂げた業績は、私にとって大きな壁のようなものだった。サッカー選手として父は目標だったし、父のような偉大な選手になりたかった」
上記の写真はいつ頃撮られたかは定かではないが、チャ・ボムグンが現役で活躍していた1980年代後半と推測される。
当時、まだ幼かったチャ・ドゥリが着ていた服はバイエル・レバークーゼンのユニホームだ。その後、彼自身も父親と同じくレバークーゼンでプレーすることになるのは、まだ先の話である。
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