韓国女子ツアーで1年半の出場停止明けながら個人三冠を達成したユン・イナ(21)が、2025年シーズンの米国女子ツアー参戦を決めた。
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ユン・イナは12月11日(日本時間)、米アラバマ州モービルのマグノリア・グローブ・ゴルフ・コースで行われた米国女子ツアーのQシリーズ(最終予選会)最終第5ラウンドで3バーディ・2ボギーの1アンダーとし、「71」を記録した。
これで通算15アンダーの「343」をマークし、単独8位でQシリーズを終えた。このため、ユン・イナは上位25位タイまでに与えられる来季米国女子ツアーのシード権を獲得した。
当初は前日の10日に最終ラウンドが予定されていたが、大雨の影響で1日延期となった。
11日、ユン・イナは4番ホールから試合を再開し、11番ホールまでパーを続けた。12番ホールではボギーを叩くも、13番ホールでバーディを記録。その後、16番ホールでバーディを奪い、1打減らして試合を終えた。
ユン・イナは2022年シーズンに誤球プレーの不正行為が発覚し、韓国ゴルフ協会及び韓国女子プロゴルフ協会より3年間の出場停止処分を下された。ただ、出場停止期間の社会奉仕活動やファンによる3500件近い嘆願で処分の期間が「3年」から「1年6カ月」に減免。このため、2024年シーズンから韓国女子ツアー復帰を果たすと、1年間のブランクを感じさせない活躍で大賞(年間MVP)、賞金女王、平均ストローク賞の三冠に輝いた。
そのため、周囲では「無難にQシリーズを通過するはずだ」と伝えられ、トップ合格への期待感も大きかった。結果はトップ通過ではなかったが、10位以内でのフィニッシュには成功した。
順調な過程ではなかった。第1ラウンドで5アンダーを記録し、5位でスタートしたユン・イナだが、第2ラウンドでは5打を失って30位タイまで落ちた。それでも、第3ラウンドで4打を減らし、16位タイまで順位を引き上げると、第4ラウンドでは10アンダーを記録して7位タイまでジャンプアップした。
そして、最終第5ラウンドで1打を減らし、8位で米国女子ツアーのシード権を手にした。
ユン・イナのほか、韓国勢ではパク・クムガン(23)とチュ・スビン(20)も25位以内に入り、米国女子ツアーシード権を手にした。
第4ラウンドまでで11アンダーの「275」で10位としていたパク・クムガンは、第5ラウンドで1イーグル、3バーディ、4ボギーで1打を減らすのにとどまった。最終的には通算12アンダーの「346」をマークし、10位タイで大会を終えた。
パク・クムガンに次いで10アンダーの「276」で11位とし、第5ラウンドに臨んだチュ・スビンも同日に1打を減らし、通算11アンダーの「347」で13位タイとし、Qシリーズを通過した。
なお、今回のQシリーズでは山下美夢有(23)が通算27アンダーで「331」とし、トップ合格の主人公になった。山下は世界ランキング14位で、今大会の参加選手で最も順位が高い。来シーズンはユン・イナらと新人王を争う強力なライバルになるものとみられる。
このほか、日本勢では岩井千怜(22)が2位、岩井明愛(22)が5位タイ、吉田優利(24)が9位、馬場咲希(19)が24位タイでQシリーズを通過した。
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