韓国を離れていたプロ野球の外国人選手、今週中にも全員が帰国「海外より安全」

韓国プロ野球10球団の外国人選手全員が、今週中にも韓国に戻ってくることがわかった。

春季キャンプ後、新型コロナウイルスに備えて外国人選手を故国に帰国させた球団が、いずれも早期入国措置を取ったからだ。

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海外キャンプ後、外国人選手と一緒に韓国に戻ってトレーニングを継続してきた球団とは異なり、外国人選手なしで練習してきた球団は、戦力の懸念がなくなり、安堵のため息をついた。

10球団のうち、外国人選手たちと一緒に入国していない球団は5球団(ハンファ・イーグルス、サムスン・ライオンズ、KTウィズ、キウム・ヒーローズ、LGツインズ)だ。それらの球団は、韓国内でコロナの懸念が大きくなると、外国人選手を故国に送り、個人練習をするように対策をとった。

5球団はシーズン開幕が決まれば、外国人選手をその2週間前までチームに合流させることで意見を集めた。

(写真提供=サムスン・ライオンズ)左からタイラー・サラディーノ、ベン・ライブリー、デビッド・ブキャナン

その他の4球団(斗山ベアーズ、NCダイノス、ロッテ・ジャイアンツ、KIAタイガース)所属の外国人選手たちは、他の選手たちと一緒に韓国入りし、SKワイバーンズも妻の出産を見守って3月16日に韓国入りしたジェイミー・ロマックを除いて、残りの外国人選手2人は韓国選手と同じように移動した。

韓国より海外のほうが危険な状況に

外国人選手を故国に送った球団は、頭を悩ませた。選手の安全を優先した選択だったが、一緒にトレーニングをしていないため、チーム戦力に支障をきたすしかなかった。毎日の練習をチェックしているとしても、限界があった。

すでに韓国内で外国人選手とともにトレーニングを行っている球団と、差が生じてしまう恐れもあった。シーズン開幕がいつ決まるかわからないという不安が、さらにその思いを強くした。

しかし、わずか数日の間で状況が変わった。

韓国内のコロナの状況が好転する一方、アメリカなどの海外で感染が急速に拡大し、むしろ海外に滞在しているほうが危険という状況になった。すると今度は、各国で出入国制限措置がとられ、外国人選手が韓国に入れない可能性が生じた。

(写真提供=ロッテ・ジャイアンツ)左からダン・ストレイリー、エイドリアン・サンプソン、ディクソン・マチャド

最終的にはKTウィズが最初に動いて、外国人選手の早期入国を決めた。KTウィズに続き、残りの4球団も急いで外国人選手たちの早期の韓国入りを決め、今週中にも10球団所属のすべての外国人選手が韓国に戻ってくることとなった。

外国人選手の“早期入国ラッシュ”が続き、安心できる結果となった。

とある球団関係者は「韓国が外国よりも安全性が高いことから、災い転じて福となった。外国人選手たちが早く戻ってきて、トレーニングの完成度が高まることを期待する」と述べた。

韓国に戻ってきた外国人選手たちは、韓国政府の政策に基づいてコロナ関連検診を受け、陰性判定が出れば選手団に合流する予定だ。

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