横浜F・マリノスとのACLEよりも“優先”か。浦項(ポハン)スティーラーズが、国内カップ戦のコリアカップ決勝に総力を尽くす見通しだ。
浦項は11月23日、アウェイの江陵(カンヌン)総合運動場で行われたKリーグ1(1部)第38節(最終節)で江原(カンウォン)FCに0-1で敗れた。
今季リーグ最終戦で勝ち点獲得に失敗した浦項は、14勝11分13敗の勝ち点53を記録。15勝8分15敗で勝ち点53の水原(スウォン)FCと同率に並んだが、総得点で水原FCをわずかに下回り、12チーム中6位で終了した。浦項は53得点、水原FCは54得点だった。
スプリット方式が採用されているKリーグ1では、第1節から第33節までを全12チーム3回総当たりで行った後、「ファイナルラウンド」として第34節から第38節までを上位と下位6チームずつ2グループに分け、各チーム5試合ずつ実施する。
そのファイナルラウンドで上位グループ(1位~6位)の「ファイナルA」に進出した浦項だが、ラスト5試合で2分3敗と未勝利に終わり、目標としていた4位到達に失敗。このため、リーグ順位による2025-2026シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACLE)出場権獲得を逃す形となった。
そんな浦項は来る30日15時、中立地ソウルワールドカップ競技場で行われるコリアカップ決勝で蔚山と対戦する。まだ今季ACLEが終了していない段階ではあるが、浦項はコリアカップを制覇すれば、来季ACL2への出場が暫定的に確定する。
もっとも、光州(クァンジュ)FCが今季ACLEで優勝、あるいは全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが今季ACL2で優勝することになれば、韓国勢の来季ACLE及びACL2への出場クラブはまた変更となる。
とはいえ、あらゆる可能性が残されているだけに、浦項としてはひとまずコリアカップで優勝することが必要だ。
問題は日程だ。
去る23日に江原とのアウェイゲームを終えた浦項は、来る27日に敵地・横浜国際総合競技場で横浜FMとのACLEリーグステージ第5戦に臨む。浦項は今季ACLEで2勝2敗の勝ち点6とし、12チーム中7位に位置している。
浦項を率いるパク・テハ監督は江原戦でフルメンバーを起用した。中3日の海外アウェイは体力的に負担が大きい。そのため、横浜FM戦ではターンオーバーを採用し、事実上の“Bチーム”で戦うものとみられる。
その後のACLEリーグステージ第6戦も同じだ。浦項は来る12月3日、ホームの浦項スティールヤードでヴィッセル神戸と対戦する。11月30日にコリアカップ決勝を戦った後、中2日での連戦だ。
神戸は今季J1リーグ首位であり、天皇杯で優勝も果たした“日本勢最強チーム”だ。ACLEでも3勝1分の勝ち点10で単独首位を走っており、韓国勢も蔚山と光州をそれぞれ2-0で破っている。
コリアカップ決勝は一発勝負であるだけに、選手の体力の消耗が大きくならざるを得ない。勝敗が90分で決まらなければ、延長戦・PK戦までもつれる可能性もある。
そのため、浦項は神戸戦でも主力メンバー全員が出場できない可能性が高い。結局のところ、浦項はコリアカップに全力を注がなければならない。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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