新型コロナで“オールストップ”の韓国4大プロスポーツ…「政府の終息宣言待っていられない」

国内4大プロスポーツが完全に停止した。これからは不確実性との戦いだ。

【関連】新型コロナ感染の差別処置か…中国エアラインの契約解除に韓国が激怒

韓国女子プロバスケ(WKBL)は、去る3月9日の試合を最後にリーグが一時中断となった。これにより、韓国の4大プロスポーツが“オールストップ”となった。

リーグの中断や開幕延期を決めたタイミングは各スポーツで異なる。そして、各スポーツの運営組織内ではリーグ再開や開幕時期に関する議論が今も継続して行われている。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)2月24日に開催された韓国プロサッカー連盟の緊急理事会の様子

プロバスケ(KBL)の場合、4週間の中断期間の後に3月末からのリーグ再開を考慮している。WKBLも3月10日から24日までの2週間を中断期間とし、追って再開の是非を話し合うとしている。

3月3日からリーグを中断している男女プロバレーのVリーグは、10日に開催した実務委員会で早ければ3月第4週にもリーグを再開することを検討した。

開幕そのものを延期にしたプロサッカーのKリーグとプロ野球のKBOリーグは、未だ具体的な開幕時期を決めかねている。ただし、3月中の開幕はすでに厳しいことから、4月初旬に新シーズンが開幕できることに期待しているようだ。

終わりの見えない事態に運営組織も困惑

各スポーツの運営組織が目標とする再開や開幕の時期は、新型コロナウイルス感染症問題がある程度解決されることが前提条件にある。一刻も早く状況が鎮静化しリーグ再開や開幕できることを、どのプロスポーツも待ちわびていることだろう。

とはいえ、今後のスケジュールを決定し、それを実行するにはあまりに不確実性が高く、リスクも大きい。

リーグ再開や開幕の決定は、中断や延期を決定するよりはるかに負担が大きい。このままでは新型コロナ問題が完全解決するよりも前に、プロスポーツの正常運営がなされるとみられているからだ。

とあるプロスポーツの関係者は「政府が新型コロナ問題の終息を宣言するのを待ってから、リーグを正常運営させることが理想的だ。しかし、肝心のその時期がいつになるかわからない状況で、いつまでも待っていられないのも現実だ」と悩みを吐露した。

2月26日、無観客で行われた韓国プロバスケの試合

新型コロナのような感染症の場合、予測不可能な点が多い。韓国での感染拡大の原因とされている、新天地イエス教会で宗教活動を続けていた31人目の感染者が登場するまで、新型コロナがここまで韓国全土を恐怖に震わせるとは想像もできなかっただろう。

最近では感染者数が減少傾向に向かったと思えば、ソウルの新道林コールセンターをはじめ全国各地で集団感染が発生するなど、事態はさらなる局面を達している。

プロスポーツの運営組織としては、仮にリーグ再開や開幕ができたとしても、今シーズンいっぱいはリーグが終わるまで気を引き締めて運営する必要があるだろう。

新型コロナ問題という不確実要素が完全に取り除かれない限り、何もかもが不完全にならざるを得ない。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集