開幕延期の韓国プロ野球、144試合体制は守る意思「オリンピックが延期・中止されれば…」

韓国野球委員会(KBO)が最終的に、韓国プロ野球のリーグ開幕延期を決定した。

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最悪の状況でなければ144試合体制を維持するという原則には変わりがない。ただポストシーズンの日程は、開幕時期に応じて縮小される余地を残している。

KBOは3月10日、緊急理事会(社長会議)を開催し、新型コロナウイルスの感染拡大に関連したリーグ日程の変更について議論した。

新型コロナの余波に基づいて柔軟に対応するという方針を再確認し、ひとまず3月28日に予定されていたリーグ開幕日は4月に延期することで合意した。

KBOのリュ・デファン事務総長は、「リーグは144試合体制を維持することで糸口をつかんだ。カギは開幕日だが、4月末を過ぎた場合、ポストシーズンを12月に行わなければならない可能性もある。天気などを考慮すると難しいスケジュールで、コロナの余波が少しでも落ち着けば無観客でも開幕する計画だ」と明らかにした。

また彼は「東京五輪のスケジュールの変動については考慮しなかった。ただリーグ開幕が遅れ、シーズンが遅く終わることになれば、ポストシーズンのスケジュールを縮小するかもしれないという認識は共有できた」と説明した。

本来な5戦3勝制で行うプレーオフを、3戦2勝制にする調整があるかもしれないという意味だ。もちろん、確定した内容ではない。

3月10日に行われた緊急理事会

オリンピック期間のリーグ強行は?

KBOが開幕戦のデッドラインを4月中旬とした別の理由は、今年はオリンピックによるリーグ休息期間があるからだ。

7月24日から8月10日までの18日間、リーグはオリンピック休息期に入る。リーグの開幕が遅れた分、オリンピック休息期をなくしてシーズン日程を消化したらどうかという意見も出てくる。

ただKBOは、突発的な事態が発生しない限り、オリンピック期間はレギュラーシーズンを強行はしない方針だ。オリンピック期間、韓国代表としてプレーする選手が多い球団とそうでない球団で、公平性が保たれないからだ。

リュ事務総長は「特定の球団から多くの選手がオリンピックに出場すれば、他のチームとの戦力差が広がる。(オリンピック期間のリーグ強行については)まだ検討しただけで、決定したものはない」と述べた。

もちろんオリンピックが延期、または中止となれば事情が変わってくる。東京五輪の開催可否については、開催国である日本国内でも意見が分かれている。

最近、日本のNHKが18歳以上の日本国民を対象に行ったアンケート調査で、「東京五輪とパラリンピックを予定通り開催することはできないと思う」と答えた人は、45%に達した。

リュ事務総長は「オリンピックの問題については、まだ検討していない」としながらも、「東京五輪の開催が延期、もしくは中止されると、リーグのスケジュールを組むうえでは助かると思う」と述べた。

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