幸い、大きな怪我ではなさそうだ。剛速球が左手首に直撃した。大谷翔平(30、ロサンゼルス・ドジャース)は痛みをこらえて一塁まで向かったが、めまいがするような状況だった。
検査の結果、骨折ではないという。最悪の状況は避けたと言える。
米メジャーリーグのスーパースター、大谷は8月26日(日本時間)に本拠地ドジャー・スタジアムで行われたタンパベイ・レイズ千二「1番・指名打者」で先発出場し、4打席目に死球を記録した。この日は3打数無安打にとどまった。
1-1で迎えた8回にアクシデントが発生した。この会の先頭打者で打席に立った大谷は、相手投手リチャード・ラブレディ(29)が2ボール1ストライクで投げた4球目のシンカーが左手首に直撃した。球速は91.8マイル(約147km)だった。
大谷はスイングの姿勢で止まったが、ボールが内角深くに食い込んだ。避けがたいコースだった。
手首に直撃して「痛い!」と大声を上げた大谷は、左手首を頭上に上げて悶えながらも、正常に一塁まで進んだ。その後、ムーキー・ベッツ(31)の2ラン本塁打でホームベースを踏んだ。
この日、大谷は死球で出塁したが、前試合までの連続試合安打記録が「7」でストップした。シーズン打率は0.294から0.292に下落した。
MLB史上最速で“40本塁打&40盗塁”に到達した大谷は現在、“50本塁打&50盗塁”に挑戦中だ。25日のレイズ戦で41号本塁打を追加し、ここまで41本塁打、40盗塁としている。
一方、ナ・リーグ1位をマークしているドジャースは、同日の試合でレイズを3-1で下した。現在までシーズン78勝53敗としている。
ドジャースは次戦、28日からホームでボルチモア・オリオールズと3連戦を戦う予定だ。
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